スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(女系天皇?)

2019-06-14 16:28:08 | 日記
6月14日(金)
 女系天皇というが本当にそうなのだろうか。もし愛子内親王が通常人と結婚して男子を産んで、その子が天皇となるとしたら、その根拠は愛子内親王の血を引くからということであり、これは女系と言って良い。しかし次にその天皇が通常人の女性と結婚して女の子を産んで、その子が天皇になるとしたらどういう根拠に依るのだろうか。父親が愛子内親王の血を引くからということになろうが、形としてはここで男系に代わる。
 更にその女性天皇が通常人の男と結婚してその子が天皇になれば、今度はまた女系に代わったことになる。
 つまり今言われている女系天皇とは、これからは女系でずっと行くということではない。男系も女系もなく、現行の天皇家の当主だけを天皇にするということなのである。今上陛下の家族が女性男性に関係なく天皇位を継いでゆくということは、それ以外の系統、例えば秋篠宮家などは、天皇が出せないということになる。
 今言われている女系天皇論は、皇位継承者を安定させると表面的には言っているが実は、将来の天皇候補者を、今上陛下の子孫だけという狭い範囲に限ってしまうという、狙いのものなのである。そうなると万一御子孫が絶えた場合どうなるか。断絶するか養子を取るかしかないであろう。つまり天皇制崩壊を企む輩の陰謀なのである。
 私は女系にするならば女系でもよいと思う。しかし今言われている事の本当の狙いは、皇位継承者を今上陛下の家族に限るということで、絶滅危惧種に導こうとする陰湿な陰謀なのである。
 もし御子孫が絶えれば養子でもよいではないかとか、その時はお血を引く方を見つければよいとか詭弁を弄するだろうが、ならば今、旧宮家の復活を図っても同じことではないか。
 我々は事の本質は、天皇制を維持するか、それとも天皇制廃止を企む輩(残念ながらこれは存在するのである)の陰謀話に乗せられるか、ということなどだと理解しなければならない。