例年、5月の下旬から6月は梅雨に入ってしまう屋久島ですが、この時期にだけ見られる有名な花があります。
それは屋久島を代表する町の花「ヤクシマシャクナゲ」です。
ヤクシマシャクナゲを見るのであれば屋久島の最高峰「宮之浦岳」を目指す方が多いのですが、体力と時間が必要な健脚コースです。
そこで今回はもっと気楽に登ることができる屋久島の隠れた?名峰「太忠岳」をご紹介します。
登山口の起点のなるのがヤクスギランド。トイレ駐車場などがあるので安心です。
写真奥のほうに見える1497mの太忠岳山頂に鎮座する大きな岩が天柱石です。
最初は整備されたヤクスギランドの中を歩いていきます。
苔の上などに見られるヤクシマミヤマスミレの花。
梅雨真っただ中なので水量は多めです。
フタリシズカの花。
屋久杉の枝には苔がモコモコと着生しています。
大きな屋久杉の倒木。
ヤクスギランドは名の通り屋久杉が多いところです。
看板が無くなってしまいましたが名のある屋久杉「小田杉」。
大きいのは屋久杉だけではありません。ヒメシャラの巨木。数百年は生きていそうです。
こちらは屋久杉によく抱き着いているヤマグルマの巨木。
こちらも看板はありませんが釈迦杉と呼ばれています。木肌から古さを感じ取ることができます。
水場で水分を補給したり、チョロチョロとした水音を聞いたり、癒されます。
足を開いたような屋久杉をくぐっていきます。
新緑のカエデ「コハウチワカエデ」。紅葉だけでなく、新緑も美しいです。
世界自然遺産登録地域の看板。ここからいよいよ世界自然遺産のエリアへと足を踏み入れます。
といっても大きな変化はありません。(笑)
最後の水場。慣れない方は山の水を飲むのに抵抗があるようですが、冷たくてとってもおいしいです。
急な坂を登ると大きな岩が待ち構えていて、一休みによいところです。
標高が高くなり、いよいよヤクシマシャクナゲの蕾を発見!
ヤクシマシャクナゲは標高の高いところでしか見ることができません。
この後、ちょこちょことヤクシマシャクナゲを見ることができました。
こちらがこの日一番きれいだったヤクシマシャクナゲの花。ちなみに屋久島の固有種です。
いよいよ山頂が近くなり、展望所から天柱石を眺めます。登山の苦労が報われる瞬間。
写真だとなかなか大きさが伝わらないのですが、高さは40mともいわれています。
荒川ダム。屋久島にも一応ダムがあります。望遠レンズで撮影しているので拡大されています。
森の様子。個人的には4月から5月の新緑の山の色が大好きです。
太忠岳のとなりの山「花折岳」。こちらの岩も面白い形をしています。
天柱石の下の台座のような岩に到着。こちらで景色を楽しみながら昼食をとります。
ここからの眺めも最高です!
後ろを振り返り見上げると大きくそびえる天柱石。
この日は青空と雲がとてもきれいでした。
裏のほうに周ると山の神様を祀ってある石祠があります。江戸時代の通貨や山川石が見られます。
あまりにも天気と景色がよく、名残惜しいのですが下山を開始。
帰りはいつものように河原によって足をアイシング。
清らかな流れときれいな景色に癒された一日でした。
屋久島は本当に見どころの多い島です。
太忠岳は山登りが好きな方、人が少ないところに行きたい方(この日出会ったのはほかに二組だけ)などにおすすめできる山ですよ。