屋久島エコツアーガイドの旅行案内ブログ by 屋久島自然学校

「大人だって童心にかえって楽しもう!」をモットーに屋久島でエコツアーガイドを開催している屋久島自然学校のブログです。

矮小化した高山植物がいっぱい!【九州百名山:屋久島黒味岳登山】

2024年07月17日 | 屋久島黒味岳ツアー

7月の上旬、梅雨の晴れ間に1831mの黒味岳に登ってきました。

黒味岳は九州百名山にも選ばれるとても素晴らしい山なのですが、屋久島には他にも有名なところがありすぎて登る人は少ないところです。

淀川屋久杉
屋久杉も途中で見ることができますが、屋久杉がメインのコースではありません。
それ意外の植生の豊かさや標高による植物の違い(垂直分布)などを観察することができるコースです。
屋久島の植物ヒメツルアリドオシ
白谷雲水峡などではもう終わっていますが、ヒメツルアリドオシの花。
屋久島ツガ大木
風がつよい屋久島では立ち枯れてしまう木も多いですが、その姿もたくましい。
世界自然遺産の看板、屋久島
30分ほど歩くと世界自然遺産の登録地域に入っていきます。ちなみに屋久島の約21%ぐらいが世界自然遺産のエリアです。
屋久島淀川
とても美しい流れ「淀川」。これからが登りがきつくなるので休憩に良いポイントです。
屋久島モミ大木
いつも写真を撮ってしまうモミの大木。私には恐竜に見えます!
屋久島トーフ岩
森の隙間から花崗岩の奇岩「トーフ岩」
屋久島黒味岳展望所
展望所からの眺め。奥に見えている山が目指す黒味岳。
ヤクシマシャクナゲ
屋久島の町花「ヤクシマシャクナゲ」の花は終わり、果実が膨らんできています。
屋久島小花之江河
日本最南端の高層湿原「小花之江河」。日本庭園のような趣です。
ヤクシマザル
ヤクシマザルがいました。比較的おとなしいですが、エサはあげないで気をつけてください。
屋久杉
高所で見られる屋久杉はその姿がたくましいです。
屋久島花之江河
こちらは高層湿原の「花之江河」
屋久島祠
山岳信仰「岳参り」の際の各集落からの合流地点です。
屋久島の植物コケスミレ
「コケスミレ」近くの杉の葉っぱを見てください。比較してもらうととても小さいのが分かります。
屋久島の植物ヤクシマコオトギリ
「ヤクシマコオトギリ」
屋久島風景
森を抜けると背の高い樹木はなくなり、足元の高山植物を楽しむことができます。
屋久島の植物シャクナンガンピ
「シャクナンガンピ」
屋久島の植物ノギラン
「ノギラン」
屋久島の植物コケトウバナ
「コケトウバナ」高山の為、矮小化した植物が多いです。
屋久島の植物ヒメコナスビ
「ヒメコナスビ」
屋久島の植物モウセンゴケ
食虫植物「モンセンゴケ」
屋久島の植物ヤクシマイバラ
「ヤクシマイバラ」
屋久島の植物ヤクシマママコナ
「ヤクシマママコナ」
屋久島の植物ヤクシマカラマツ
「ヤクシマカラマツ」
屋久島黒味岳登山
足元を見ながら少しづつ歩いていると、黒味岳の山頂まであと少し。
屋久島黒味岳
山頂の大岩。この岩の上に乗ることができます。
屋久島黒味岳山頂
黒味岳1831mの山頂到着。遠くに見える山が屋久島最高峰の宮之浦岳1936m。
九州で一番高い山です。
屋久島黒味岳山頂風景
360度眺めのよい景色。
屋久島黒味岳山頂風景
疲れが吹き飛ぶ一瞬です。
屋久島黒味岳山頂風景種子島
遠くにはロケットの打ち上げで有名な種子島。
屋久島黒味岳山頂風景口永良部島
こちらには火山島の口永良部島。
この日は思いのほかたくさんの花に出会うことができました。何回登っても良い山です。
縄文杉や白谷雲水峡が有名ですが、山登りが好きな人にはおすすめできる山ですよ。
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ヤクシマシャクナゲがまだ咲いていたよ!高山植物を楽しめる【屋久島黒味岳登山ガイドツアー】

2023年06月18日 | 屋久島黒味岳ツアー

東京から来られた自然環境について学んでいる学生さん達と黒味岳に行ってきました。

毎年、実習のために屋久島に来てくれています。感謝!

ヤクシマシャクナゲ・屋久島黒味岳登山
この日は貴重な梅雨の中休みで晴天に恵まれました。

また、屋久島を代表する花、ヤクシマシャクナゲも所々で見ることができました。

嬉しくて最初に撮った一枚です。

屋久杉・屋久島
上の方は折れてしまっていますが大きな屋久杉です。
淀川・屋久島
「明鏡止水」言葉そのもののような淀川。屋久島の水はとてもきれいです。途中水を汲んで飲むこともできます。
フタリシズカの花・屋久島の植物
フタリシズカの花が咲いていました。
モミの大木・屋久島黒味岳
大好きなモミの大木。白く立ち枯れてしまった木を屋久島では白骨樹と呼んでいます。

枝の先には着生した他の植物がみられます。

屋久島トーフ岩
高盤岳のトーフ岩。学生さん達には豆腐には見えないようでした…。現代的に言うと何でしょうか?
ヤクシマシャクナゲ・屋久島黒味岳登山
ちょこちょこヤクシマシャクナゲの花をみることができました。

屋久島を代表する花で屋久島の町の花に指定されています。

ヤクシマシャクナゲのつぼみ・屋久島黒味岳登山
花が開く前はピンク色で美しいです。一つの蕾の中にたくさんの花が詰まっています。
屋久島・小花之江河
日本最南端の高層湿原「小花之江河」。寒冷な環境の為、コケなどが分解されずに積もって形成されます。
コケ・屋久島黒味岳登山
色鮮やかなコケ。
屋久杉白骨樹・屋久島黒味岳登山
屋久杉の白骨樹。自然が創り出す芸術品だと思います。
屋久島の植物・コケスミレ
花之江河ではたくさんのコケスミレが咲いていました。写真では大きく見えますが、とても小さな花で1㎝もありません。今年はあたり年のようでこんなに咲いているのを見たのは初めてです。
ヤクシマニガナ・屋久島の植物
ヤクシマニガナ。屋久島の固有種です。
屋久島黒味岳登山ガイドツアー
花之江河からは黒味岳(右上)1831mがよく見えます。
コバノフユイチゴ・屋久島の植物
コバノフユイチゴの花が咲いていました。名の通りイチゴの一種で赤い実をつけます。
屋久島黒味岳登山ガイドツアー
森を抜けると樹木の背丈が低くなり、視界が開けてきて抜群の眺望です。
ヤクシマシャクナゲ・屋久島
ヤクシマシャクナゲの若葉は細かい毛がたくさん生えていて触ると気持ちが良いです。
屋久島黒味岳登山ガイドツアー
眼下には先ほどまでいた花之江河やトーフ岩を望むことができます。
屋久島黒味岳登山ガイドツアー
振り返ると学生たちが登ってくる姿が見えます。学校の方針として安全のためにヘルメットを着用しています。特に高齢の方は転倒することが多いですので安全のためにヘルメットを着用するのも良いと思います。
ヒメコイワカガミ・屋久島の植物
ヒメコイワカガミの花。黒味岳のコースは標高が高く、高山植物をみることができます。

どれも矮小化といって本州で見られるものよりもとても小さいです。

屋久島黒味岳登山ガイドツアー
黒味岳に到着。最高の展望です。
屋久島黒味岳・展望
屋久島そして九州最高峰の宮之浦岳(1936m)が良く見えます。

どうしても日本百名山の宮之浦岳の方が注目されますが、展望が良く、無理のない体力で行くことが出来る黒味岳をおすすめしたいです。黒味岳は九州百名山。

屋久島黒味岳からの展望
屋久島は花崗岩が隆起した島でおおきな岩がよく見られます。
屋久島黒味岳山頂からの展望
山頂では青空が見え、ぽかほか陽気で気持ちのよい時間を過ごすことができました。至福のひととき。
屋久島黒味岳登山ガイドツアー
山を見ながらの昼食時間。疲れが癒されます。
屋久島黒味岳登山ガイドツアー
黒味岳山頂の岩の上に学生たちがいるのが分かりますか?

この日は時期的なものもありますが、黒味岳に行っていたのは私たちの団体だけでした。人が少なく穴場のコースです。

黒味岳は屋久島の魅力が凝縮されたコース(屋久杉、植物の垂直分布、高層湿原、高山植物、山頂からの展望などが見られる)ですので、山登りが好きな方に非常におすすめです。コース選びの参考にしていただければ幸いです。

屋久島自然学校の黒味岳登山ガイドツアーはこちら。

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屋久島らしい山岳風景が楽しめるバリエーションに富んだトレッキングコースは黒味岳!【屋久島黒味岳登山ガイドツアー】

2022年11月18日 | 屋久島黒味岳ツアー

神奈川県から来られたSさんご夫婦と屋久島黒味岳のトレッキングツアーに行ってきました。

Sさんは屋久島3度目?のリピーター様です。感謝!

黒味岳は九州百名山でとっても素晴らしい山なのですが、他にも有名なところ(縄文杉やもののけ姫のモデルで有名な白谷雲水峡など)がありすぎてなかなか行く人が少ないので残念です。

屋久島淀川大杉
 
折れてしまった大きな屋久杉。右の方が折れてしまった幹の部分。

写真では伝わらないかもしれませんが大きいです。

 
屋久島淀川
 
水面が鏡のように美しい淀川。屋久島の川は急流ですが、ゆるやかな流れで淀んでいる?のが特徴。
 
屋久杉
 
この時期は屋久杉に着生した植物(ナナカマドやマルバヤマシグレなど)が紅葉しています。
 
屋久島のコケ
 
足元のふわふわしたコケ。コケをいっぱい見たい人は白谷雲水峡へ。
 
屋久島トーフ岩
 
枝の隙間から見たトーフ岩。この角度だとまだ豆腐の形には見えません。
 
マルバヤマシグレ・ヤクシマの植物
 
紅葉したマルバヤマシグレの葉っぱ。屋久島の固有変種。太陽に透かして見るとピンク色に見える美しい葉っぱです。
 
屋久島トーフ岩
 
トーフ岩を横からみたところ。皆さんには豆腐に見えますか?丸い豆腐を包丁で切ったような。
 
屋久島黒味岳展望所
 
途中の展望所からみた黒味岳。Sさん「まだあんなに遠いんだ~」とショックを受けていましたが、ここから一時間ちょっとぐらいです。
 
屋久島小花之江河
 
日本庭園のような高層湿原「小花之江河」。日本最南端。
 
屋久島小花之江河
 
小花之江河から見たトーフ岩。
 
屋久島紅葉ナナカマド
 
紅葉する代表的な樹木・ナナカマド。屋久島では屋久杉によく着生しています。
 
屋久島黒味岳トレッキングガイドツアー
 
小花之江河よりも大きな高層湿原「花之江河」。昔はシャクナゲなどの花が多く見られたのかもしれませんが今は多くはありません。
 
屋久島はなのえごう
 
江戸時代の物と思われる石祠。屋久島の奥の山は(奥岳と呼ばれる)神々が住む領域とされています。
 
屋久島の町花ヤクシマシャクナゲ
 
屋久島を代表する花・ヤクシマシャクナゲの蕾。
 
屋久島の高山植物ヒメウメバチソウ
 
ヒメウメバチソウの花。屋久島の固有品種。屋久島の厳しい環境の高地で矮小化した植物。
 
屋久島花之江河
 
眼下には運動場のような花之江河。
 
屋久島黒味岳トレッキングガイドツアー
 
見上げると黒味岳の山頂が近づいてきました。ここまで来るとあと少し!
 
屋久島黒味岳トレッキングガイドツアー
 
山頂の岩と記念撮影。実物はもっと大きい感じがするのですが、写真を撮るのは難しい。
 
屋久島黒味岳トレッキングガイドツアー
 
山頂付近は残念ながら雲が多かったです。ちなみにこの後、夕方には大雨が降りました。

登山中は天気がもってくれたのでラッキーでした。

 
屋久島黒味岳トレッキングガイドツアー
 
昼食を山頂で食べて、周りの景色を楽しんでいただきます。
 
屋久島黒味岳トレッキングガイドツアー
 
この日は山頂には私たちの他に若い男性一人。

屋久島でも穴場のところに行くと人が少なくていやされます。その後もすれ違った登山者が数名。

 
屋久島黒味岳トレッキングガイドツアー
 
だんだん周りはうすくガスがかかってきて・・・。大きな花崗岩の岩がとても目立ちます。
 
屋久島白骨樹屋久杉
 
自然のオブジェのように美しい白骨化した屋久杉。
 
屋久島紀元杉ガイドツアー
 
体力のあるSさんご夫婦だったので想像よりも早い時間に下山。帰りに紀元杉にも立ち寄ってきました。

推定樹齢3000年の屋久杉。

個人的にはこの屋久杉見ておけば縄文杉見なくてもいいかな~と思ったりもします。近くでみることもできますし。

 

Sさん何度も屋久島にお越しいただきありがとうございます。

ご案内できる有名な場所がなくなってきましたが、ご相談いただければ穴場にご招待しますのでまた来てくださいね。

撮影日:11月11日(この日は暖かったですが18日現在寒くなってきました)

屋久島自然学校の黒味岳トレッキングガイドツアーはこちら

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高山植物の宝庫、九州百名山のひとつ屋久島黒味岳登山。いっぱい花が見られたよ!

2021年05月15日 | 屋久島黒味岳ツアー

比較的楽に登ることができて、屋久島ならではの山岳風景を楽しむことができる標高1831mの黒味岳に登ってきました。この日は10種類以上の高山植物の花を楽しむことができました。

屋久島植物シキミ、黒味岳登山コースにて。
歩き始めて数分、シキミの花を発見。屋久島ではお仏壇などにお供えする花です。
屋久島の屋久杉「淀川大杉」
大きな屋久杉「淀川大杉」。数年前に折れてしまいましたが、右下の大きな塊が残骸です。
屋久島植物コミヤマカタバミ、黒味岳登山コースにて。
コミヤマカタバミ。屋久島が南限ですが、屋久島は南限の植物が多いです。
屋久島のコケ、スギゴケの仲間
コケも美しい。このコースはいろいろな植物を楽しむことができます。
屋久島清流淀川
水面が鏡のように輝く淀川。帰りはこの川で足をアイシングして帰りました。
屋久島植物ヒカゲツツジ、黒味岳登山コースにて。
黄色い花をつけるヒカゲツツジ。屋久島では他の木に着生していることが多いです。
屋久島名もなき屋久杉
こちらは元気そうな名もなき屋久杉。屋久杉は多すぎて名も無いものも多いです。
屋久島モミの大木
木肌がむけ、白骨樹になったモミの大木。屋久島では白い骨ようになってしまった樹木を白骨樹と呼んでいます。
屋久島のコケ、アラハシラガゴケ
緑に少し白色(白髪)が混ざった色が美しいアラハシラガゴケ。
屋久島高盤岳のトーフ岩
高盤岳の山頂にある岩の名前は・・・トーフ岩と呼ばれています。豆腐に見えるかな?
屋久島ユズリハの新緑と白骨樹
白骨樹と左下ユズリハの花と若葉、真ん中ヤクシマシャクナゲ。
ヤクシマシャクナゲの蕾
屋久島を代表する花、ヤクシマシャクナゲはまだ蕾です。5月下旬から6月が見ごろですがその頃は梅雨に入っているので注意が必要です。屋久島は半端ない大雨が降りますよ。今年は梅雨入りが観測史上二番目に早く、5月11日でした。
屋久島植物オオカメノキ、黒味岳登山コースにて。
オオカメノキの花。葉っぱが亀の甲羅のような形と葉脈?。
屋久島白骨樹と黒味岳
遠くに見える山が今回目指す黒味岳。
屋久島小花之江河
日本庭園のような小花之江河。日本最南端の高層湿原。
屋久島小花之江河の湿原とコケ
植物の遺骸などが腐らず(寒くて貧栄養の水のある環境でつくられます)に堆積してできた湿原。
屋久島花之江河のオタマジャクシ
苦手な人はすいません。オタマジャクシがいっぱいいます。池がない?屋久島ではこのような湿地や水のたまりがいろいろな生き物の住処になっています。
屋久島小花之江河の白骨樹
屋久杉の白骨樹。厳しい環境がいろいろな造形を生み出します。自然の芸術品。
屋久島花之江河の祠
花之江河は各集落からの道が合流して宮之浦岳を目指す場所で山の神様を祀ってあります。
屋久島植物馬酔木、黒味岳登山コースにて。
アセビの花。この日はとても良い開花状態で汚れのないきれいな白色をしていました。
屋久島巨岩
標高が高くなってくると背の高い木もなくなり、見通しが良くなってきます。
屋久島花之江河、黒味岳登山コースにて。
上から見下ろした花之江河。
屋久島植物ヤクシマタチツボスミレ、黒味岳登山コースにて。
足元にひっそりと咲く、ヤクシマタチツボスミレ。
屋久島植物ミツバツツジ、黒味岳登山コースにて。
この日の目当ての花はこれ、ヤクシマミツバツツジ。サイゴクミツバツツジの変種といわれています。
屋久島植物ミツバツツジ、黒味岳登山コースにて。
屋久島植物ハイノキ、黒味岳登山コースにて。
屋久島ではよく見られるハイノキの花。
屋久島黒味岳山岳風景
目指す黒味岳の山頂が近づいてきました。
屋久島植物ヒメコイワカガミ、黒味岳登山コースにて。
こちらはまだ蕾でしたが、ヒメコイワカガミ。
屋久島植物ヤクシマコケリンドウ、黒味岳登山コースにて。
ヤクシマコケリンドウ。どの植物も矮小化といって厳しい環境で生きているのでとても小さいです。
屋久島黒味岳山頂からの風景
1831mの黒味岳山頂に到着。九州で6番目に高い山。
屋久島黒味岳からの風景、宮之浦岳
右奥に見える山は九州で一番高い山1936m宮之浦岳。個人的には山頂からの眺めは黒味岳の方が良いと思います。
屋久島黒味岳の景色
しばらくは山頂からの眺めを楽しみます。左の方に人が写っていますが、この日出会った人は数名。
屋久島黒味岳山頂からの景色
屋久島黒味岳山頂からの景色
屋久島黒味岳山頂の巨岩
こちらは黒味岳山頂の大岩。人が写っていると大きさが分かるのですがとっても大きいです。
宮之浦岳の陰に隠れて今一つ人気がない気がする黒味岳ですが、植物の移り変わりや(垂直分布という)高山植物、山頂からの眺めを考えると屋久島なかで一番のおすすめ登山コースです。ちなみに森を楽しむのであれば白谷雲水峡コースがおすすめです。ぜひコース選びの一つに加えていただけると幸いです。
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ツルリンドウが見頃だった黒味岳登山【屋久島ガイドツアー】

2019年10月24日 | 屋久島黒味岳ツアー

兵庫県から来られたMさんと屋久島黒味岳ガイドツアーに行ってきました。テレビでご覧になり行ってみたいと思ったようです。

実は非常におすすめの穴場スポットで九州百名山にも選ばれています。

登り始めて10分ほど。数年前に折れてしまいましたが、存在感のある大きな屋久杉。

鏡のような水面は一見の価値があります。大阪の淀川と同じ名前。

モミの大木。死んでもなお他の植物の拠りどころになっています。(他の植物が枝に着生しています。モミの葉っぱではありません)

山頂に見える面白い形の岩は通称トーフ岩。

突如現れる開けた湿原。小花之江河。

日本庭園のような趣があります。

いつも撮ってしまう屋久杉の白骨樹。私には観音様のように見えてきます。

ちょっと進むとこちらは花之江河とよばれる日本最南端の高層湿原。Mさんいまから行く黒味岳を眺めています。

休憩している間、ヤクシカのオスがずっと餌を食んでいました。あまり人間を恐れません。

前方奥に見える山が黒味岳。遠く見えるかもしれませんがここから一時間ほど。

この日はツルリンドウが見ごろを迎えていました。

その他にもヤクシマアザミ。間違って触ってしまうととっても痛いです。

ヒメウメバチソウ。屋久島の固有品種。これから高山は日に日に寒くなってきますので花を見れるのは最後になるかもしれません。

山頂部になってくると周りの樹木が小さくなってきます。この辺りは冬季は積雪1mちかくなったりもします。

黒味岳山頂に到着。私たちのほかにもう一組が山頂にいました。あまり混み合うことがないのも良いところです。

山頂からの景色。

真ん中左に見えるのは花の江河。

この日は雲が多く、白くガスっていましたがそれも雰囲気があります。

黒味岳山頂はこのようなおおきな岩の上です。

帰り道、黒味岳展望所からの眺め。気持ちのよい青空を望むことができました。

白く立ち枯れしてしまった白骨樹。

この日は何といってもツルリンドウがとてもきれいでした。景色やお花との出会いも一期一会ですね。

Mさんは前日、第2の屋久杉大和杉コースに行ってきました。

二日間に渡り、屋久島自然学校のツアーにご参加いただきありがとうございました。

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