屋久島エコツアーガイドの旅行案内ブログ by 屋久島自然学校

「大人だって童心にかえって楽しもう!」をモットーに屋久島でエコツアーガイドを開催している屋久島自然学校のブログです。

屋久杉の巨木、静寂な森、苔むした森、屋久島のいろいろな魅力がつまったトレッキングコース【屋久島大和杉登山ガイドツアー】

2023年06月01日 | 屋久島第2の巨木大和杉登山ツアー

神奈川県から来られたAさん、Tさんと屋久島大和杉のガイドツアーに行ってきました。

大和杉は推定樹齢3000年~4000年。縄文杉に次ぐ太さの巨木と言われていますが、縄文杉ほど苦労することなく行くことができる屋久杉です。

屋久島ヤクスギランド
登山口は屋久杉をたくさん見ることができることで有名なヤクスギランドです。

歩いて10分ほど、つり橋からの眺め。

屋久島ヤクスギランドの川
白い花崗岩の上を豊富な水が流れていきます。
屋久島の川きれいヤクスギランド
とにかく川がとてもきれいで見ているだけで癒されます。透明度が高く、川底の岩もよく見えます。
ヤクスギランド倒木上更新
ヤクスギランドを離れ、大和杉の登山道に入っていくと一気に原生的な森になっていきます。

こちらは大きな屋久杉の倒木の上にまた屋久杉が乗っかっているところ。倒木上更新といいます。

屋久島・大和杉コース・サルノコシカケ
サルノコシカケの一種。きのこです。ここまで大きくなるのには何年もかかります。
屋久島・大和杉コース・サルノコシカケ
帰りに見かけたこちらもサルノコシカケの小さいやつ?
大和杉コースのヤマグルマ
蛇のように曲がったヤマグルマの木。とても面白い木でガイド中によく解説させていただきました。

覚えて帰ってもらえたかな。

屋久島サクラツツジ
屋久島を代表する植物「サクラツツジ」
大和杉コースの屋久杉の倒木
大きな屋久杉の倒木を眺めているところ。

この後、大きな樹木を見すぎて大きさの感覚がおかしくなってきます・・・。

ミホノ杉・抱きつく・大和杉コース
隠れた名杉「ミホノ杉」。抱き着くことができる大きな屋久杉です。

※ミホノ杉にダメージがないように気をつけて触っていただいています。

ミホノ杉・着生木
ミホノ杉。いろいろな他の植物が引っ付いています。
大和杉コース・ツガの巨木
台風などの強風の影響で白骨樹(白く立ち枯れた樹木のこと)となったツガの巨木。
フタリシズカの花・屋久島
フタリシズカの花。花の形が変わっていますが、雄しべが短くなって癒合し、上側にある雌しべを隠すようにおおっています。どんな虫が受粉しに来るのか不思議です。
大和杉コース・屋久杉の白骨樹
白骨樹となった屋久杉。穴が開いて倒れてしまいそうですが、丈夫な屋久杉はなかなか倒れません。
大和杉コース・世界自然遺産登録地域
いよいよ世界自然遺産の登録地域に入っていきます。よく誤解されますが屋久島全部が世界自然遺産地域でなく、約21%が世界自然遺産に登録されています。

ここまで来れば大和杉まではもうすぐです。

大和杉コース・屋久杉の大きな切り株
中に入ることができる大きな屋久杉の株。
中から見上げるとこんな感じです。
大和杉コース・巨岩と屋久杉
大きな岩に屋久杉やヤマグルマが乗っかっています。
屋久島・大和杉
大和杉に到着。
屋久島・大和杉の木肌
大和杉の木肌。長年の風格を感じます。
屋久島・大和杉・巨木
大和杉の前でお弁当を食べて、ゆっくりと大和杉を眺めていただきました。

人が多いコースではこんなことはできませんよ。

ちなみに今回他の人に出会ったのは一組だけでした。

大和杉コース・コケ
帰り道、ホウホウゴケの一種。
大和杉コース・ヒメツルアリドオシの赤い実
足元の小さな物にも目を向けてみると、ヒメツルアリドオシの赤い実。とても小さな実ですが赤色なので目立ちます。
屋久島タツナミソウの花
タツナミソウの花。花の形が押し寄せる立った波のよう。
ヤクスギランドの川原
河原で休憩しようと思いましたが、残念・雨が降ってきたので写真だけ撮って少し移動。
屋久島ヤクスギランド
屋根のあるところで休憩。額縁からみた風景画のように美しい。屋久島は有名ではないところでも自然が美しいです。

屋久島が世界自然遺産に登録させた理由に「自然美」というのがあります。

ヤクスギランドの苔むした森
白谷雲水峡に負けじとコケも美しい。
屋久島ヤクスギランドの川
丸く角がとれた可愛らしい?花崗岩。
ヤクシマミヤマスミレの花
ヤクシマミヤマスミレの花。

大和杉コースは、縄文杉は見られませんが大きな屋久杉やモミやツガの巨木、静寂な森、苔むした森も見ることができて、屋久島のいろいろな魅力がつまったコースだと思います。

もし、興味があれば屋久島旅行の選択肢のひとつにいれていただければ幸いです。

屋久島自然学校の大和杉登山ガイドツアーはこちら。

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大きな屋久杉を手を繋いてぐるり…【屋久島大和杉ガイドツアー】

2023年03月30日 | 屋久島第2の巨木大和杉登山ツアー

福島県から来られたFさん3人組と前日の白谷雲水峡に引き続き、大和杉の登山ガイドツアーに行ってきました。

大和杉は縄文杉に次ぐ、太さ・樹齢の巨木とも呼ばれています。

屋久島大和杉登山ガイドツアー
 
ヤクスギランドの中を通り、つり橋を渡っていきます。いつみても豊富な水量。
 
屋久島大和杉登山ガイドツアー
 
川の透明度の高さはすごいです。夏場であれば足なんかをつけて至福のひとときです。
 
屋久島大和杉登山ガイドツアー
 
歩いていると何本もの巨木の倒木に出会います。屋久島は台風の常襲地です。
 
屋久島大和杉登山ガイドツアー
 
大きなサルノコシカケの一種。きのこです。
 
屋久島大和杉登山ガイドツアー
 
ツガの球果、通称ツガぼっくり。
 
屋久島大和杉登山ガイドツアー
 
当たり前のように巨木が多く、見慣れてしまうほどです。
 
屋久島大和杉登山ガイドツアー
 
隠れて主役ミホノ杉(美穂杉)に到着。
 
屋久島大和杉登山ガイドツアー
 
木肌やコブの様子が樹齢の古さを物語っています。
 
屋久島大和杉登山ガイドツアー
 
着生している植物も多いです。
 
屋久島大和杉登山ガイドツアー
 
こんなことをしたくて屋久島に来ませんか?

縄文杉は一番大きいですが、触ることも、10mほど離れているので感じることもできず、残念な屋久杉なのでこちらの方が良いと個人的には思っています。

※ミホノ杉を痛めないように注意しています。

屋久島大和杉登山ガイドツアー
 
立ち枯れした巨木。屋久島では白骨樹と呼ばれています。
 
屋久島大和杉登山ガイドツアー
 
遠目に咲いていたアセビの花。他にもツバキ、オオゴウヨウオウレンなどの花が咲いていました。
 
屋久島大和杉登山ガイドツアー
 
ウィルソン株に負けないほどの切り株。
 
屋久島大和杉登山ガイドツアー
 
切り株の中に入り、見上げると穴が開いています。
 
屋久島大和杉登山ガイドツアー
 
そして、大和杉に到着。横にひっついているのはヤマグルマの巨木。
 
屋久島大和杉登山ガイドツアー
 
推定樹齢3000年~4000年とも言われています。
 
屋久島大和杉登山ガイドツアー
 
大和杉を見ながらお弁当を食べて、温かいお茶でほっとして下山をはじめました。
 
屋久島大和杉登山ガイドツアー
 
最後は河原でひと休みしてから帰りました。
 
屋久島大和杉登山ガイドツアー
 
人にはほとんど会うこともなく、川の音や鳥の鳴き声、サルの叫び声!などを聞きながら静かな森を歩くことができたことが皆さんよかったようです。

本当に穴場で良いコースですので、縄文杉にこだわりのないかたにはお勧めいたします。

屋久島自然学校の大和杉ガイドツアーはこちら。

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屋久杉はやっぱり近くで見るのが一番!【屋久島大和杉ガイドツアー】

2022年07月31日 | 屋久島第2の巨木大和杉登山ツアー

大阪から来られたMさんご夫婦と屋久島第2の巨木(調査対象になった屋久杉のなかで二番目に大きかったと言われています。推定樹齢3000年~4000年)ともいわれる大和杉の登山に行ってきました。

この日は青空に恵まれましたが、変わりやすいのが山の天気。昼頃には曇って霧がかかっていましたが夕方にはまた晴れていました。

屋久島の天気は本当にコロコロ変わりますので雨具は必ず持参してくださいね。

豊富に水を貯える川を渡っていきます。ちなみに揺れて楽しいつり橋からの撮影。
一度は見ていただきたい川のきれいさと透明度です。

時間があればこんなところでひと休み、川に足をつけたりもできます。

いたるところに支流の川が流れています。手前の岩は切ったように割れていたり。
水の流れを見ているだけでも癒されます。
イチオシの隠れた名杉「ミホノ杉」。著名な屋久杉は抱き着くことができませんが、この屋久杉は抱き着くことができます。

きっと何か感じとることができるのではないでしょうか。(個人的には縄文杉よりもミホノ杉の方がおすすめ。縄文杉は見せ物になってしまっているけれど、こちらの屋久杉は森の中でひっそりと佇んでいる自然なかんじ)

ミホノ杉の木肌。最近は屋久杉それぞれの木肌に注目しています。一本一本の歴史を感じ取ることができるような。
このようなポーズをとりたくなる気持ちも分かります。ゆっくりと屋久杉と向き合ってみるのも良いかもしれません。
白骨化したツガ?の巨木。途中には巨木がいっぱいありますが・・・見慣れてしまってあまり写真を撮っていませんでした。すいません。
屋久杉の切り株の上に成長したヤマグルマの巨木。中の方は切り株がほとんどなくなり空洞になっています。
この日はなぜかキノコをたくさん見かけました。このような自然との一期一会が楽しいです。

毒キノコかな?

 
そして、ようやく大和杉に到着。写真でとるとなんか大きく見えない気もしますが直径3.25mほど。
大和杉を下から見上げてみる。右の方に寄り添う巨木はヤマグルマ。
ごつごつとした木肌。

樹高は34.9m、胸高周囲10.2m、直径は計算上3.25mぐらい。

推定樹齢は3000年~4000年。口で言うのは簡単ですがすごい樹齢です。

縄文杉があまりにも有名で知られていない大和杉ですが、人が少ない森を堪能したい方(この日は他の人とは出会いませんでした)、屋久杉とじっくりと向き合いたい人にはおすすめの屋久杉です。

ぜひ縄文杉コースだけでなくご検討いただけますと幸いです。

屋久島自然学校の大和杉ガイドツアーはこちら。

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縄文杉につぐ太さ!?大和杉コースで見られる秋の景色をご紹介!

2021年12月10日 | 屋久島第2の巨木大和杉登山ツアー

屋久島で二番目に大きいとも言われる大和杉コース(調査対象になった屋久杉のなかで縄文杉につぐ太さの巨木)で見られる秋の風景をご紹介いたします。

屋久島では少ない紅葉が見ることができる11月が一番のおすすめ!今回撮影したのは11月の中旬です。

屋久島ヤクスギランド
 
登山口はヤクスギランド。きれいな清流を通り抜けていきます。
 
屋久島きのこ、サルノコシカケ
 
サルノコシカケの一種。何年も生きるきのこなので固く、一年中見ることができます。

これぐらいの大きさで何年ぐらい生きたのでしょうか?

屋久島の黄葉、ハリギリ
 
ハリギリの黄葉。屋久島ではハリギリの木も巨木になります。
 
 
屋久杉に着生(引っ付いて生きている他の植物)した樹木が紅葉します。ナナカマドとマルバヤマシグレかな。
 
 
ナナカマドも屋久島ではよく屋久杉に着生しています。赤い実をつけます。この個体はあまり紅葉していません。
 
 
きのこじゃないよ。寄生植物のツチトリモチ。他の樹木の根っこなどに寄生して栄養をもらっています。
 
 
フォリースギバゴケ。白谷雲水峡でなくてもコケはいっぱい見られます。
 
 
隠れた名杉「ミホノ杉」。大きな屋久杉ですが、抱きつくことができます。

(有名な屋久杉は保護の為、近づいたり抱きついたりできないことが多いです)

 
白骨化したツガの巨木。
 
 
こちらもツガの巨木かな?屋久杉以外の巨木も見どころです。
 
 
ホウホウゴケの一種。
 
 
染み出す水で口を潤します。屋久島の水はまろやかで飲みやすい。
 
 
世界自然遺産の地域へと入っていきます。

屋久島全部が世界遺産ではなく約5分の1。世界遺産のエリアに行くにはある程度歩いていかないといけないところが多いです。

 
黄葉している葉っぱはコハウチワカエデ。
 
屋久島の紅葉、コハウチワカエデ
 
屋久島では紅葉するカエデの種類は少ないです。
 
 
時折、見かけるコハウチワカエデの紅葉が美しかったです。
 
屋久島大和杉ガイドツアー
 
大和杉に到着。写真では大きさが伝わらないのが残念です。
 
屋久島大和杉ガイドツアー
 
大和杉の木肌。
 
屋久島大和杉ガイドツアー
 
少し遠目にみた大和杉とヒメシャラ。ヒメシャラの木も数百年は生きていると思われ巨木です。
 
屋久島大和杉ガイドツアー
 
屋久杉とまだ青いハリギリの葉。写真だと秋らしくありませんね。
 
屋久島ヤクスギランド
 
ヤクスギランドに戻ってくると眺めのよいつり橋を渡ったり。
 
屋久島ヤクスギランド
 
人工的に切ったように割れている花崗岩の岩。節理と言われる自然現象です。
 
 
紅葉が足りないナナカマドの葉っぱ。屋久島では気温差と日照条件が悪く、あまり赤く染まらないそうです。
 
屋久島ヤクスギランドの渓谷
 
美しい渓谷を見ながら無事帰ってきました。

縄文杉コースに比べ、余裕を持って歩くことができ、ほとんど人にも会うことがない穴場の大和杉コース。静謐な森を歩いていると自然の奥深い懐に入っていくような感覚に陥ることができる場所です。

屋久島自然学校の大和杉ガイドツアーはこちら

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太鼓岩からの紅葉がピーク!【屋久島白谷雲水峡ガイドツアー】

2019年11月30日 | 屋久島第2の巨木大和杉登山ツアー

今週見られた屋久島白谷雲水峡の風景をご紹介いたします。人も少なくなり快適なトレッキングを楽しむことができます。

気温は10℃~15℃。暖かい日が多かったですが、来月は寒くなってくるようです。

今週の見所はなんといっても太鼓岩からの紅葉。

屋久島は紅葉する樹木が少ないのですが、ヤクシマオナガカエデという屋久島固有の植物が色づいています。

白く立ち枯れた樹木は白骨樹と呼ばれます。主に屋久杉が多いです。

迫りくる雲がとてもきれいでした。

日が変わって大雨後の白谷雲水峡。このような日でも苔のしずくや雨のしずくがとてもきれいです。

増水している白谷川。水の勢いにはいつも驚かされます。

この日は残念ながら散策制限がかかっていたので奥の方まで行くことができず、ショートコースをゆっくりゆっくり歩きました。その方が色々な自然が見えてきたりもするので楽しいです。

雨が多く、こう配が激しいので至る所で滝をみることができます。飛流おとしの滝。

屋久島はこの水の力を利用して水力発電を行っています。

屋久島は「水の島」だと身をもって感じることができます。

ポツポツ紅葉している樹木があったり。

もちろん苔むした渓谷もみることができます。

大きな屋久杉「二代大杉」。この後、弥生杉も観察しました。

白い霧がかかってきて、森の中が暗くなりましたがそれもとても幻想的です。

台風で大木が倒れた跡は陽が射して明るい空間が生まれます。

短い時間でしたが苔むした緑の世界を楽しんでいただけました。

ぜひ、屋久島自然学校の白谷雲水峡ガイドツアーにご参加ください。

貸切ツアーですので悪天候でも柔軟に対応させていただきます。

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