屋久島エコツアーガイドの旅行案内ブログ by 屋久島自然学校

「大人だって童心にかえって楽しもう!」をモットーに屋久島でエコツアーガイドを開催している屋久島自然学校のブログです。

登山靴の履き方とサイズの選び方【屋久島登山用具レンタル:屋久島自然学校】

2023年01月27日 | 屋久島レンタル

登山・トレッキングの三種の神器のひとつ登山靴(トレッキングシューズ)の履き方やサイズの選び方などをご紹介いたします。

山登りの初心者の方には登山靴(トレッキングシューズ)を履くのも意外と難しいものです。

 

1.出来れば登山用のソックスを購入しよう! 

速乾性(足裏にかたい汗を蒸発させる)・クッション性のある登山用のソックス(靴下)があると長いトレッキング(縄文杉コース)でも疲労緩和・靴擦れ予防など足を快適に保つことができます。

忘れがちですが、意外と重要なアイテムです。

 
参考情報:3シーズン使用できる中厚手のソックスがおすすめ。 画像:モンベルホームページより

モンベル:メリノウールウォーキングソックス1650円、WICウォーキングソックス1430円

 

2.素足のサイズを測ろう

まずはご自身の足のサイズを測ってみてください。思っているよりも小さいかもしれません。

参考までに私の素足のサイズは25.7cmですが、実際履いている靴のサイズは26.5cmです。

通常、実際の足のサイズの1cmほど大きなサイズの靴を履いているかたが多いかもしれません。

屋久島登山用品レンタル
 
ちなみに弊社でレンタルしているキャラバンの登山靴は少し幅が広くゆとりのあるサイズです。
(ワイズは3E:ワイズとは足囲で、足の親指と、小指の付け根にある骨の出っ張りをぐるりと囲ったサイズの事で日本人は幅が広く、欧米人は幅が狭い傾向があります)
 
屋久島登山用品レンタル
 
参考情報:ワイズについて
 

3.インソールの上に足をのせて全体のサイズ感を確かめよう

インソールの上に足をのせて、つま先に指1本ほどの隙間があるのが良いです。隙間がありすぎても下山の時に足が移動してつま先が当たりやすくなるので注意。足幅は、ソールから大きくはみ出していなければ大丈夫です。

屋久島登山用品レンタル
 
 
4.登山靴に足を入れたらかかとの部分をつけて、足首を伸ばさずに90度に保つ
 
屋久島登山用品レンタル
 
足首を伸ばして履くと靴の中で足が移動したりしっかり締めれないことがあります。
 

5.面倒くさがらずにつま先の部分から靴紐を締めていく(きつい場合にはゆるめる)

屋久島トレッキングレンタル
足首の部分だけを締める方が多いですがつま先のほうから調整していくのが大事です。
 

6.フックの部分は、フックにひっかける前に十分にひっぱってからひっかける。

注意:フックに引っかけた後ひっぱるとフックに強い力が加わって壊れることがあります。靴紐にもよくありません。今まで一件だけ壊してしまったお客様がいます。

屋久島トレッキングレンタル
 

7.一番上のフックは足首の動きを制限しないようにつよく締めすぎないように!

屋久島トレッキングレンタル
足先から適度に締め付けてやれば緩くなることはないはずです。
 

8.余った紐が長すぎる場合には、ちょうちょ結びした輪っかの部分をかた結びする。

(余った紐がほどけないようにまたは根っこなどに紐を引っかけないため)

他にもよいやり方があるかもしれません。

元卓球選手の福原愛ちゃんが実践している通称「愛ちゃん結び」も素早く結ぶことができて、また見た目がきれいなのでおすすめです。

参考ブログyoutube

屋久島トレッキングレンタル
 

9.最後に違和感(足先が当たらないか、痛い所がないかなど)がないかを確認して問題なければOK!

屋久島トレッキングレンタル
 
屋久島自然学校では登山用品のレンタルも取り扱っていますので興味のある方はこちらをご覧ください。

自分に合った登山靴を手に入れて安心・安全な登山を楽しみましょう!

 

屋久島自然学校のガイドツアーの一覧はこちら。

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原生的な森を楽しめる屋久島白谷雲水峡の奉行杉コース

2023年01月21日 | 屋久島白谷雲水峡ツアー

原生的な森を楽しめる屋久島白谷雲水峡の奉行杉コースをご紹介いたします。

楠川歩道を通って「苔むす森」、そして「太鼓岩」を目指す方が多いのですが、奉行杉コースは知る人ぞ知る原生的な森を楽しめるコースです。

※白谷雲水峡のマップはこちらを参照してください。

屋久島白谷雲水峡奉行杉コース
白谷雲水峡の「苔むす森」しか苔むしていないと思っている人が多いのですが、白谷雲水峡全体が非常にコケの多い所です。
屋久島白谷雲水峡奉行杉コース
屋久杉の倒木。
屋久島白谷雲水峡奉行杉コース・二代大杉
「二代大杉」。一代目の切り株の上に二代目の屋久杉が覆いかぶさったもの。
屋久島白谷雲水峡奉行杉コース・二代大杉
屋久杉の樹皮からは長い年月の風格を感じます。
屋久島白谷雲水峡奉行杉コース
屋久杉以外の木もいろいろあって面白いです。こちらはヒメシャラの木。
屋久島白谷雲水峡コケ
コケの雫はまるで宝石のよう。
屋久島白谷雲水峡コケ
この日の天気は雨から小雨でしたがこのような景色に出会えるので雨だからとトレッキングをあきらめるのはもったいないですよ。
屋久島白谷雲水峡コケ
コケの宝庫と呼ばれる屋久島ですからいろいろなコケを見ることができます。ホウホウゴケ。
屋久島白谷雲水峡コケ
ヒノキゴケ
屋久島白谷雲水峡コケ
コケの胞子体のサク(胞子が入っている袋)と呼ばれる部分。
屋久島白谷雲水峡奉行杉コース
雨の日などに避難することができる秘密の岩屋。とても大きいです。
屋久島白谷雲水峡奉行杉コース・三本足杉
「三本足杉」。名前の通り、三本根っこが足のように伸びています。
屋久島白谷雲水峡奉行杉コース・三本足杉
三本足杉を見上げたところ。枝にもコケがいっぱい。
屋久島白谷雲水峡奉行杉コース
奉行杉コースはいくつもの川を渡っていきます。どこも眺めの良い所なのですが、増水すると非常に危険なので気をつけましょう!
屋久島白谷雲水峡奉行杉コース・びびんこ杉
「びびんこ杉」。ここではあえて説明しませんので意味は想像してみてください。
屋久島白谷雲水峡奉行杉コース・三本槍杉
「三本槍杉」。倒れた屋久杉の上に三本槍のように屋久杉が乗っている。
屋久島白谷雲水峡奉行杉コース
またもやコケのきれいな渓谷。
屋久島白谷雲水峡奉行杉コース
フォーリースギバゴケ
屋久島白谷雲水峡奉行杉コース
ヒメシャラとサクラツツジの樹木。写真では大きさが伝わらないのが残念。どちらも数百年は生きてきたであろう巨木です。
屋久島白谷雲水峡奉行杉コース・奉行杉
「奉行杉」と巻き付いているヤマグルマの木。大きさが伝わらないのですが、直径2.5mほど。
屋久島白谷雲水峡奉行杉コース
大きな屋久杉の倒木。
屋久島白谷雲水峡奉行杉コース
 
屋久島白谷雲水峡奉行杉コース
またこのような渓谷を渡っていきます。
屋久島白谷雲水峡奉行杉コース
数百年ほどのモミの木。モミの木も巨木になります。
屋久島白谷雲水峡奉行杉コース
コケにつつまれたような森の中を歩いていくと・・・
屋久島白谷雲水峡奉行杉コース
屋久杉のトンネル。
屋久島白谷雲水峡奉行杉コース
いろいろな苔の世界。
屋久島白谷雲水峡奉行杉コース
フォーリースギバゴケが好きみたい。水滴が残りやすく、キラキラしている苔です。
屋久島白谷雲水峡奉行杉コース
 
屋久島白谷雲水峡奉行杉コース・二代くぐり杉
「二代くぐり杉」。名の通りくぐることができる屋久杉。
屋久島白谷雲水峡奉行杉コース・二代くぐり杉
 
二代くぐり杉の中から見上げた景色。

そして、楠川歩道のコースとつながっていきます・・・

 

白谷雲水峡の奉行杉コースおすすめのポイントは

  • 名のある屋久杉を何本も見ることができる

  • 楠川歩道ほど整備されてなく、通る人も少ないため原生的な森を楽しめる

  • 沢が多いため苔も多く、苔につつまれたような雰囲気の森を味わうことができる

注意点としては、徒渉点(川を渡るところ)が多く、雨や増水時は渡れなくなることもあり危険。

また、アップダウンが多く、楠川歩道よりも整備されていないので少し歩きづらく、ある程度の体力が必要となります。

 

ぜひ、縄文杉には行かない人・一日しかトレッキングをできる日がない人などは白谷雲水峡の奉行杉コースだけで屋久杉も苔むした森も満足することができると思いますのでお勧めですよ。

屋久島白谷雲水峡の奉行杉コースのツアーはこちら。

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驚くほどの川の色・絶好のカヌー日和!【冬でも楽しめた屋久島リバーカヤックツアー】

2023年01月11日 | 屋久島カヌーツアー

東京から来られたTさんご夫婦と屋久島安房川のリバーカヤックツアーに行ってきました。

冬なので寒くないか心配したのですが、この日(2023年1月9日)は絶好のカヌー日和。

最高気温は18度で快適なカヌーツアーを楽しむことができました。

屋久島リバーカヤックツアー
 
エメラルドグリーンの水の色が美しい。
 
屋久島リバーカヤックツアー
 
光のあたり具合や川の深さによって川の色が変わっていきます。

ちなみに水深がある程度深くなると人の見える光(可視光線)が水中に進入して赤色系は水に吸収され青色系が散乱して緑から青く見えるらしいです。

 
屋久島リバーカヤックツアー
 
この日は中潮。潮が引いていく時間帯だったので白い砂浜が浮かび上がっていました。(満潮の時は川の中です)

踏み跡のない砂浜に上陸。砂は柔らかく、足裏の感触が気持ちよかったです。

 
屋久島リバーカヤックツアー
 
カヌー風景。最初は皆さん、恐る恐るカヌーを操作していますがそのうちにだんだん慣れていきます。
 
屋久島カヌーガイドツアー
 
少しづつ上流に向かっていくと朱色の橋・松峰大橋と三角形の山・明星岳が見えてきます。
 
屋久島カヌーガイドツアー
 
高さ約70mほどの橋の下を通っていきます。橋の上からの景色も絶景で観光スポットのひとつ。
 
屋久島カヌーガイドツアー
 
カヌー目線の写真。周りは照葉樹の森で覆われてとても静かな空間。
 
屋久島カヌーガイドツアー
 
透明度が高くて川底が良く見えます。
 
屋久島カヌーガイドツアー
 
空・森・川がとてもきれいな一日でした。
 
屋久島カヌーガイドツアー
 
青空ときれいな水面を見ているだけで幸福感につつまれます。
 
屋久島カヌーガイドツアー
 
場所によってはこのような川の色のところも。

風も弱く、透明度も高く、絶好のカヌー日和でした。

ちなみに温暖な屋久島では一年中、カヌーを楽しむことができますが冬の北風が強い時や寒波が来た時などは催行できない時もあります。

 

Tさんたちとは翌日は世界自然遺産の森を歩く西部林道ツアーに行ってきました。

この日も晴天に恵まれて気持ちのよい一日でした。

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