屋久島エコツアーガイドの旅行案内ブログ by 屋久島自然学校

「大人だって童心にかえって楽しもう!」をモットーに屋久島でエコツアーガイドを開催している屋久島自然学校のブログです。

花咲く海辺をぶらり/離水サンゴ礁の浜 【屋久島の暮らし】

2016年04月29日 | 屋久島の暮らし・里の風景

久しぶりのお天気で日光浴をしたくなり、近くの海岸をぶらり。

1時間ほどの散歩でしたが、海浜植物の草花を見ることができて穏やかなリラックスタイムを持つことができました。

少しの時間でもちょっと出かければ自然と触れ合えるのは屋久島ならではです。

海岸に行く途中、ツバメの大群に出会いました。小さな黒い点はすべてイワツバメ。

数十羽が一斉に飛んでる姿は、久しぶりの晴れの日を喜んでいるようです。

離水サンゴ礁の浜、屋久島春田浜(安房の近くです。)暑い日差しであっという間に体は火照り気味。

何か珍しい物がないかと辺りをキョロキョロしていると・・・てんとう虫が小さな葉っぱの上を這いずりまわっていました。

シャリンバイの花。花が梅の花に似ていて、葉っぱが車輪状につくことから車輪梅と呼ばれています。

こちらはノアサガオ。

大昔はサンゴ礁だった場所に今では草花が咲いて独特の景観をつくっています。

途中にはタイドプールがあったり、よく見ると小さな魚が泳いでいます。

青空を見るとトンビも気持ちよさそうに飛んでいました。

ハマボッスの花。

ハマヒルガオ。薄紅色の淡い色合いと5本の白いすじ模様が美しい。

こちらも大好きな花。テッポウユリ。屋久島が分布の北限です。

純白で清楚な姿、花びらの質感がたまりません。

鉄砲の銃口の形に見えますか?小さな虫が蜜を吸いに来ていました。

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先週白谷雲水峡で見られた花々 【屋久島白谷雲水峡ツアー】

2016年04月26日 | 屋久島白谷雲水峡ツアー

先週、屋久島の白谷雲水峡コースで見られたお花をご紹介いたします。

暖かくなり、少しづつお花も増えてきています。足元に咲く小さなお花を発見するのも登山の楽しみの一つですね。

今、一番花盛りのハイノキ。雪の結晶のように白い花が沢山咲き誇っています。

燃やした後に良質な灰が取れるためにハイノキの名になったと言われています。

園芸種のシャクナゲ。白谷雲水峡の小屋のそばに咲いています。トイレ休憩の際に気づく方も多いはず。

残念ながら屋久島固有のヤクシマシャクナゲではありません。大型な花と葉がよく目立ちます。

ヤクシマミヤマスミレ。名の通り、屋久島の深い山で見られるスミレ。

1cm程の小型のスミレですので、知らずに通りすぎてしまうことも多いかもしれません。

苔の上などにひっそり?と咲いています。

一番インパクトのある花、マムシグサ。花の形や茎の模様から蛇のマムシに見立ててマムシグサの名がつけられました。

ちなみにサトイモ科で、こんにゃく芋と近い仲間なのでよく似ています。

屋久島を代表する鮮やかな新緑、ヤクシマオナガカエデ。

樹高が高い為、花の存在に気づきずらいのでしたが、時々、淡黄色の花が落ちています。

先週は雨が多かったので、大分花が散ってしまったようです。

時々は、屋久島の花々にも目を向けてみてください。

 

興味のある方は、屋久島白谷雲水峡エコツアーを御覧ください。

 

 

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南国の風景・屋久島のマングローブ

2016年04月23日 | 屋久島の暮らし・里の風景

南の島、屋久島では亜熱帯性の植物マングローブを見ることが出来ます。

屋久島の南側・栗生川河口付近にだけマングローブの一種メヒルギが自生しています。

ただし、南の島と言っても九州に近い島なので数は少なくマングローブのほぼ北限にあたります。

汽水域(海水と川水が混じる場所)に生息しているので潮の干満により、地上に現れたり、水没したりします。

その為、倒れないように幹の途中からは体を支える根っこ(支柱根)をのばしたりします。

まるで動物の足のように見えませんか?

もう一つの特徴は、種子が幹についたまま、発芽して(胎生種子)、長く成長してきます。

いずれは落下すると柔らかい土の上に突き刺さったり、潮が満ちているときは流されてどこかに運ばれて行きます。

屋久島からどこか遠くに運ばれて、芽を出すかもしれません。

ちなみに河口付近にはこのような綺麗な海が広がっています。

うららかな春の日に里の風景をのんびり見てまわっても気持ちの良いものです。

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白谷雲水峡太鼓岩からの新緑と山桜風景 【屋久島白谷雲水峡ツアー】

2016年04月19日 | 屋久島白谷雲水峡ツアー

先週の白谷雲水峡太鼓岩から見られた風景をご紹介いたします。

一年に一度しかない絶景なのですが、ようやく天候にも恵まれ、素晴らしい眺望に出会うことができました。

ヤクシマオナガカエデの新緑や山桜のピンク色、屋久杉の濃い緑、色々な樹木の葉の色がモザイク状に並び合います。

遠くを見ると九州最高峰の宮之浦岳1936mやM型の岩峰翁岳なども見渡せます。島とは思えない深い山容。

東の方を向くと立ち枯れしてしまった屋久杉があります。白く骨のようなので白骨樹と呼ばれています。

写真、右上の方には高さ40mの天柱石が小さく写っていますが間近で見るととても大きいです。

自然のオブジェ。お気に入りの白骨樹です。

このような景色が見れる日も残りわずか?見逃した方は、また来年のご来島をお待ちしております。

4月は人も少なく、動きやすい気温で登山には最適な季節ですよ。ただ、雨の日も多いですが・・・こればかりは運任せですね。

屋久島自然学校白谷雲水峡ツアーはこちら

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水墨画の世界 【屋久島モッチョム岳登山ツアー】

2016年04月16日 | 屋久島万代杉・モッチョム岳ツアー

先日登った屋久島の名峰モッチョム岳の報告です。

大きな岩峰が角のように飛び出した姿は一度は登ってみたくなる山。

この日の天候はいまひとつでしたが、霧に包まれた森はとても幻想的でした。

晴れの日のモッチョム岳の岩峰

屋久島随一の急登と思われる坂をヒイーヒィー言いながら登っていくと万代杉を見ることができます。

屋久島に数本しかない樹齢3000年を超える屋久杉の一つです。

先端は折れて背は低いのですが、ごつごつした木肌からは長い年月が感じられます。

植物の花や実を探しながら歩いているとぽつぽつ発見することができました。

こちらはイズセンリョウの白い花。

アリドウシの赤い実。白い花も同時に咲いていました。

山頂には屋久島固有のアクシバモドキも咲いていました。

ブルベリーの仲間なので花がよく似ています。

霧が立ち込めた森の中を歩いていきます。まるで異次元の世界を歩いているような・・・視界が悪いので道迷いには注意です。

珍しくキノコとシダとコケが一緒に生えていました。

残念ながら山頂からは展望が望めませんでしたが、雲と僅かばかりの青空とのグラデーションがとても綺麗でした。

振り返ると時折霧がはれて水墨画のように山肌が現れました。

晴れている時には、下のような展望を見ることができます。良かったら動画を見てくださいね。

屋久島モッチョム岳展望ムービー

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