屋久島エコツアーガイドの旅行案内ブログ by 屋久島自然学校

「大人だって童心にかえって楽しもう!」をモットーに屋久島でエコツアーガイドを開催している屋久島自然学校のブログです。

屋久島を代表する生き物・ヤクシマザルとヤクシカ

2019年01月29日 | 屋久島の生き物

屋久島の世界自然遺産森あるきツアーの新たな魅力発見のため、西部林道に現地調査に行ってきました。

一言でいうとつる性の植物などが多い亜熱帯性の森はジャングルチックです。

こちらはアコウの巨木。気根と呼ばれる根っこが樹皮にまとわりついています。

オオタニワタリというシダ植物が着生しているのも特徴です。

こちらはアコウでなくガジュマルの気根(空気中に出す根っこ)が光に照らされてきれいでした。

岩の上から樹木の根っこがロープのように伸びてきて地面まで来ています。このようになるまで何年ぐらいかかるのでしょうか。

ヤクシカの警戒する声が聞こえてきたのでその方向を見てみると小鹿を発見!

周りにも数頭のシカがいました。通常、お母さんと子供のシカが一緒にいるのですが、ここ西部林道は密度が高いので少し群れのようになっています。

近くにはヤクシマザルを発見。何か向こうの方が気になるようです。 

こちらにあまり警戒せず近づいてきました。ここは昔からサルの研究フィールドとして使われてきたせいもあり、あまり人を恐れていません。 

太陽の光を背中に浴びて気持ちよさそうです。日当たりのよい所や岩の上でよく見かけます。 

本州のニホンザルに比べ、小型だったり、体毛が長かったり、少しづつ違いがあります。

人間と近いので見ているだけで面白いですよ。なんとなく自分のおじいちゃんに似ていたり・・・。

またまたヤクシカを発見。最初は警戒心が強くこちらをジッと見つめてきます。 

熱い視線を感じます。そんなに見ないで! 

こちらが危害は加えないよ~と大人しくしているとシカたちも徐々に警戒心を解いていってくれます。

木の下でシカがなにかを食べていますが、このような時は見上げてみると・・・

木の上でヤクシマザル達が果実を頬張っています。 

シカたちは木の下でサルのおこぼれを待ち構えています。

この日は沢山のヤクシマザルとヤクシカに出会うことができました。

動物に興味がある方はぜひ世界自然遺産の森をあるく西部林道ツアーにご参加ください。

お待ちしております。

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屋久島第2の巨木に会いに行く!

2019年01月25日 | 屋久島ガイドツアー

屋久島の1月2月は閑散期。時間に余裕があるので家族サービスで屋久島で二番目に太いと言われている大和杉に会いに行ってきました。(二番目に大きな屋久スギは所説あります)

場所はヤクスギランドを通り抜けた森の奥。

ヤクスギランドだけでも見ごたえのある森ときれいな水がながれていますが、大和杉コースは自然の奥深い体内に入っていくような感覚です。 

途中倒れていた倒木の年輪を数えています。勘違いされやすいのですが実は成長が遅くて年輪の目がとても細かいです。 

嫌がらずについてきてくれる娘たち。楽しいそうな姿を見ているだけでこちらもうれしいです。

家族サービスは娘に対してではなく、お父さんへのサービスだと思います。

このコースは大きなサルノコシカケ(キノコの一種)がよく見られます。これで何十年たっているのでしょうか? 

落ちていたヒメシャラの皮。冬は脱皮?する季節でもあります。

このコースは本当に巨木の多いコース。名前のないものでも十分に大きいです。 

誰が名付けたかわかりませんが通称ミホノスギ。隠れた名杉です。

白骨化して洞の大きな巨木も今なお葉をつけ生きています。

強風の吹き荒れる屋久島では樹木もねじれてしまったり。

 途中、一か所しとしとと苔のしずくが流れ落ちる癒しポイントもあります。

大きな屋久スギの切株の中に入ったり。切り株の上に違う樹木が生えていたり。 

見上げてみるとこのような景色。

屋久島では石の上にも巨木が成長します。屋久島のどこの森でもそうですが、自然の生命力の強さには驚くばかりです。

こちらの巨木はまだ生きていますが洞がとても大きいです。

 

そしてこちら大和杉。推定樹齢3000年から4000年。樹高が高く34.9m、 胸高周囲(幹回り):10.2mほどで直径が3m以上あります。

人をいれるとこんな感じ。大きすぎて写真には収まりきらないし、なかなか大きさを表すのは難しいです。

ちなみに大和杉コースで出会った人はゼロ。繁忙期でも人に会うのが珍しいコースです。

ぜひ人とは違うところ、人が少ない穴場が良い人は縄文杉コースよりこちらをお勧めしておきます。

 

屋久島自然学校の大和杉ガイドツアーはこちら。

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幻想的な白の世界【屋久島白谷雲水峡ガイドツアー】

2019年01月15日 | 屋久島白谷雲水峡ツアー

東京から来られたTさん姉妹と白谷雲水峡の半日ツアーに行ってきました。

お二人とも屋久島は2回目。屋久島は何度も訪れる方も多く、大変うれしいかぎりです。

それだけ、世界自然遺産になった屋久島の自然は奥が深く多様です。

さて、この日の天気予報はあまり良くなく、小雨も混ざりながらのスタートでした。

それが霧が立ち込めあっという間に幻想的な世界に。いつもながら景色との出会いも一期一会です。

 

観光名所の苔むす森。

あえて人の少ない時期を狙って屋久島を訪れたTさん。すれ違う人も少なく、ほぼ貸し切り状態でした。 

巨木や木の枝がなにかもののけ・妖怪のようにも感じます。 

下りはさらに霧がたちこめ真っ白でした。

清らかな流れの白谷川。

この日は天気を心配していましたが予想外の素晴らしい景色に出会うことができました。

今年は暖冬のため、積雪の苦労もなく静謐な森を存分楽しむことができています。

次の日は縄文杉に行って無事帰ってきたTさん達。ほかにもいろいろな見どころがありますのでまた屋久島に来てくださいね。

ありがとうございました。

屋久島自然学校の白谷雲水峡ガイドツアーはこちら

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屋久島を代表する冬鳥シロハラ【屋久島ガイドの暮らし】

2019年01月09日 | 屋久島の暮らし・里の風景

屋久島を代表する冬鳥シロハラ。名の通り白いお腹が特徴です。

秋から冬にかけて屋久島に渡ってきます。

チチチチチッと鳴く様子から屋久島ではチッカと呼ばれ、庭の生垣や道の脇などから鳴きながら逃げていく様子がよく見られます。

ちなみに義父はむかしは捕まえて食べていたようです。

たしかに他の鳥に比べ大きく肉付きが良いかもしれません。

食糧難とはいえ、昔の人がなんでも食べていたたくましさには頭がさがります。

 

 

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