人間が一番怖いものは何か?
答えを言おう。
自分だ。
人は皆、自分の心の中に、トラを飼っている
・・・と言っていいだろう。
横山やすしのような人は、
有料版でも書いたが、
そのトラがしばしば、暴れる。
吉永小百合のような人だって、
めったに暴れないが、
それでも両親との確執は一生続いた。
つまり小百合の結婚を機に、
親子関係は断絶した。
小百合の若いころは、
市民運動に好意的だったし、
アンチ巨人でも有名だった。
『キューポラのある街』で見せたような
勝気な娘が、彼女の内部には、
間違いなく存在しているわけだ。
そう!
彼女の心には、反骨の精神=トラが、棲んでいるんだ。
酒乱という病気は面白いと思う。
普段は、驚くほどの善人も、
酒が入ると、
がらりと人格が変わり、
ヤクザな男に変身する。
タンカを切るわ、
暴力を振るうわ・・・手が付けられない。
大トラになるわけだ。
でも、翌朝、酒が抜けると、
また借りてきた猫のように、大人しくなる。
俺は「人間は自分が怖い」と書いたが、
その中でも、
最も怖いもののひとつは、「性欲」であると思う。
男の性欲は怖いが、
射精をすれば、一瞬で終わる(笑)。
ところが女性は、必ずしも終わらない。
だから女性の性欲は、男よりもずっと深い。
俺は12倍と思っている。
女性の行動を見ると、
ほぼ全員が、「自分の性欲の深さ」を怖がっている。
それが如実にわかる。
だから女性には、「マゾ」が多い。
男に、完全に服従することにとって、
自分の性欲を手名づけようとするわけだ。
女性はときには、男性の暴力が好きだし、
わざと男に嫌われる行動を取ったりする。
(頭でっかちの女性は否定するだろうが)
こうして、
女性たちは、悲劇のヒロインを演じ、
性欲を抑えようとしているわけだ。
その典型が、「自己免疫疾患」だ。
膠原病などの自己免疫疾患は、
自分が自分を攻撃し、
自分を制御しようとする病気だ。
女性は性欲のために、
自分の命さえ捨てられるわけだ。
つまり逆に言えば、
女性の一番好きなものは、
性欲・・・・その究極形のアクメということになる。
アクメという観点から、
女性を観察すると、
女性の行動の意味が、ハッキリと理解できるだろう。
掌中のホクロを指すごとく、クッキリと理解できるだろう。
女性には潔癖症が多いが、
それは「自分の性欲」を、「小さな汚れ」中に投影し、
怖くなり、それを排除しようとしているだけだ。
彼女たちは、小さなゴミを、
「自分の性欲=拡大レンズ」で、
1万倍に拡張する。
そうやって世間を見ているから、
小さな汚れが気になってたまらず、
韓国の朴大統領のように、
ありもしない慰安婦問題に、
病的に過剰反応している。
彼女も自分の性欲が怖いだけだ。
人は皆、自分を最も怖がっている。
「自分を怖がって、80余年を生きる」
・・・それが人間の人生だ。
ヤクザだって自分が怖いだけ。
だから「他人が自分を見たとき」、
「眼をつけやがって!」と絡んでくる。
自分の怖さを他人に投影しているだけだ。
だから、俺は逆に、どんな人も許したい。
ヤクザも、精神異常者も・・・そして変人も、皆、許したい。
俺は昔から、変人を扱うのがうまい。
誰からも嫌われる変人を、
俺はうまく扱ってきた。
変人は、自分を他人から隔離することによって、
トラが、世間の中で、暴れないようにしているだけだ。
引きこもりも、同じ理由だ。
彼らは自分の中のトラを、
二階の6畳の一室に、
隔離しているわけだ。
そんな猛獣を手名づけることのできる存在がある。
この広い宇宙に、ひとつだけ存在する。
それは神様だ。
神に出会うとき初めて、
人は、トラから、
正常な人間になれる。
神を知らない人間は、
野蛮人・・・ということになる。
俺は神を信じているから、
変人を扱うのがうまいのだろう。
神がいなければ、
俺も、春風の中のスカシッペのように、
一瞬で消えてなくなるだろう。