2012年6月に、小さなマンションに引越しをした。
ゴミを出しにいくとき、
玄関に、白いネコが近寄ってくる。
野良のようでもあり、
飼い猫のようでもある。
身体は汚れていない。
小ぶりだ。
メスかもしれない。
すぐに名前をつけた。
ヒカル!
私はネコが好きだ。
犬も好きだ。
広い意味の動物は何でも好きで、
ミミズや、ナメクジも好きだ。
要するに、ひどい害虫以外は全部好きだ。
ちなみに植物も全部好きで、
雑草さえも好きだ。
草むしりをする人の気持ちが、
59歳になっても、今だによくわからない。
(ただし畑の雑草取りは、当然だと思う)
ヒカルは少々、警戒心もある。
私が呼んでも、近寄って来ない。
でも放っておくと、
2メートル離れたところまで近づき、
そのうち、ヘソなどを舐め始める。
きっとヒカルは、
「このオッサン、どんなヤツだろう?」
と検証しているんだろうな。
それにしても、引っ越して1月あまり・・・
今のマンションの多くの住人と、
いろいろな話をした。
しかしヒカルよりも、
親しみを感じた人はいない。
次回は、チビッとだけ、
餌をあげようと思う。
その餌は、すでに用意してある。
ヒカルの本当の名前は何?
あるいは名前はない?
でも勝手に、ヒカルと名づけ、
餌もあげようとしている。
そんな私の心はポッと温かい・・・
将棋の加藤九段は、近所のネコに餌をやり、
裁判沙汰になった。
加藤九段の気持ちが非常にわかる。
私の人生・・・いろいろなペットと出会い、
正直、人間よりも、ずっと親しみを感じた。
ペットと私の関係は、
餌だけの関係とわかっていても、
それでも、かわいい。
なぜだろう?