世の中とは、「流体」です。
固体ではありません。
たとえば、東大入試だって、
もう一度やれば、半分くらいは、
合格者が入れ替わると言われています。
相撲を見ても、
先場所、あんなに強かった力士が、
今場所、コロコロ負けます。
野球も、昨年最下位だったチームが優勝することは
過去何度もありましたし、
逆もあります。
つまり、犯罪者だって、その半分は、
「たまたま犯罪を犯した」と考えるべきであって、
その理由は、
「たまたま、悪友に酒を、無理やり飲まされた」
「たまたま、月経痛の女房とケンカした」
「たまたま、オナラが出て、恋人にふられた」
「たまたま、電車で、隣の人から、風邪をうつされた」
「社長が代わって、たまたまリストラされた」
「買った馬券の馬が、たまたま落馬した」
・・・などです。
ですから、「たまたま犯罪を犯した人」は、
「恩赦」によって、救われることも、
当然あっていいわけです。
それが世の中というものなのです。
恩赦を認めない人は、世の中を知らない人です。