2013年10月31日に行われた園遊会で、
山本太郎参院議員は、
天皇に手紙を渡した。
山本は、その後の会見で、
手紙を渡した理由を
「原発労働者の劣悪環境を知ってほしかった」
と述べた。
これに対し、参議院は、処分を検討している。
またネットの世論調査では、
83%が「間違った行為だ」と言っている。
支持は11%だ。
ま、いろいろな意見があるが、
実は俺も、雅子妃に、
手紙を書いたことがある。
15年くらい前の話だ。
そのときは、
雅子妃が、流産のあとで、
精神的にひどく参っていたので、
彼女を慰めるために、
やむにやまれず、
励ましの手紙を送ったわけだ。
その後、愛子内親王が生まれたため、
今では、愛子内親王が自分の子供のような気さえしている。
さて話は戻るが、
山本の行為は、やはりまずいと思う。
理由は、戦後の天皇は基本的に、
「日本文化の象徴だ」ということだ。
政治的に利用されては、
天皇ご自身がかわいそうだし、
また国も乱れるだろう。
山本は、
「政治というよりも、困っている人の真実を知ってほしい」
という気持ちかもしれないが、
それでも、現在の天皇には、政治力が無い以上、
一切を、行政府に任せるしかないだろう。
劣悪環境で働く原発労働者のことは、
福島原発事故のずっと前から、
問題になっている。
でも、それを言ったら切がない。
原発労働者の何十倍も、超劣悪な環境で働く人は、
日本にはたくさんいるだろう。
世界になると、無数だ。
また現在のネット時代では、
ネットを見れば、
かなりの真実まで知ることができる。
ことさら山本が、
手紙を渡さなくても、
誰もが知ろうと思えば知ることができるわけだ。
・・・以上を総合すると、
今回の山本の行為は、
真に遺憾であり、
処分にも値すると思う。
いつも言ってるが、
俺は天皇制を、強く支持している。
でもそれは主権在民という前提が必要だ。
そして日本民族統合の象徴であってほしいと思う。
天皇を政治的に利用することは、ぜひ避けたいものだ。
ただし天皇に、真心のこもった手紙を書くことは、
むしろ勧められるべきだと思う。
でも、これだって、自然な心の発露でないとダメだ。