吉田マリア幼稚園のトピックス

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子育てのことを話す「光の会」がありました

2019年10月08日 | 日記
年に数回ですが、保護者主催の「子育てについて話す『光の会』」を開催しています。

今日、10月8日(火)はカトリック長野教会から、濱田欧太郎神父様をお招きして聖堂でお話をお聞きしました。
今日は「子供の教育になぜカトリック教育が大事なのか」といった趣旨でお話をしていただきました。

          

人間は「神の似姿」として創られているいる、というお話を皮切りに、父である神と、子であるキリストと、聖霊という「3つのペルソナ(人格)の交わり」を持ってひとつの神としているという三位一体の概念をまず伝えていただきました。

神が3者の関係性の中で生きているように、人間もまた、他者との関係性の中で生きているものだけれど、その人と人とが結びついて生きてきた(繋がりの中で生きてきた)ものが、今日本の社会から損なわれてしまっているのではないか・・そんな投げかけから、この他者、隣人との関係を繋げるものがなくなっている世界で人間は生きて行かなければならない(IT化やAI化が進む中でスマホやネットで繋がっているように感じていても、本当の人と人とのつながりがなくなっている)・・そんな世界に今自分たちは置かれているという現実をお話いただきました。

キリスト教(宗教)とは、人間がどうにもならない状況に陥った時に人間を助けてくれる力ではないか。
また、上記のような世界の中で「生き抜く力」を育てるために、宗教教育がある・・・そんなお話をしていただきました。

キリストの教えの中で一番大切なものは「神と自分の隣人を愛すること」
ここで使われている愛という言葉は、ギリシア語の「アガぺ」という言葉で、神が人間を愛するという時に使った言葉⇒これは自分自身を無条件に相手に与える愛なのだそうです。
これができる人は、きちんとした人間関係を作れる人で、自分がどうしよう観ない状況に陥った時に、自分を助けてくれる人を呼び寄せる力を持っている人なのだそうです。

この「アガぺ」の愛を神父さまが「日本語で言うと、他人のために『ひと肌脱ぐ』ということ」とお話くださった言葉がとても印象に残りました。
この『他人のためにひと肌脱ぐ(アガぺの愛)』を生きる人を、今、私たちは育てているのだということを深く感じた言葉でもありました。
ひとり一人が、この世界の中で生き抜く力を培っていくためにも、カトリックの教育は本当に必要で大切なものなのだという事を改めて感じたひとときでもありました。

お母さま方からの質問にも丁寧に答えていただき、とてもいい時間を持つことができた「光の会」でした。
参加された保護者の皆さま、ありがとうございました。