イーハトーヴ里山の樹木ウオッチング

岩手県の北上山地に住まいする私が四季を通してイーハトーヴの里山の樹木と自然と生活をウオッチング。

餅にカビが!

2008-01-11 15:41:19 | Weblog


 晦日の30日にお餅をついたのはこの間のブログで見ていただきました、そのお餅にとうとうカビが生えてしまいました、例年だとカビが生える頃には食べきっているのですが今年は家族だけでなく声をかけた人たちと搗いたのでいつもより沢山お餅が出来たのが原因のようです。

 ほんの少し青いカビが出ています、まだまだたいしたカビではないですが、昔の頃を思い出しました。
 子供のころの正月は華やかでしめやかでほんとに新年が来たという感じでした、3が日はお店も何も休みで案外退屈なものでしたが食べるものはいつもより豪勢であったように覚えています。
 やはり今の時期になりますと、お餅にカビが生えてきて、食べる前に包丁でカビだけこそげ取ったり表面だけうすくきったりして焼いて食べたのを思い出します。「3丁目の夕日」のようにセピア色の思い出です。

 さて、「偽」という言葉で締めくくった2007年ですがほんとにナンデモアリの時代ですね、何を食べさせられるのか、何を食べさせられてしまうのか、心配なところです。牛肉の偽装、違う肉を混ぜたり腐りそうな肉には何か薬品をかけて解からないようにする、やることが大胆で、やった・やらせた人はあっけらかんとしている、倫理観も感じられないまさに「エコノミックモンスター」という感じです。とことん経済優先、というか金儲け至上主義なんですね。
 しかし、あの機関車のような社長が、テレビの取材に対して、ぽろっと本音を漏らしていたのを思い出します、「安いものばかり欲しがる消費者がいるからだ」言い回しは少しうるおぼえなのでそのままかどうか解かりませんが、そんな内容のことをしゃべっていたようでした、消費者を馬鹿にした物言いではありますが一面では言い得ているような気がしました。
 「そんな値段で買えるはずがない」という裏返しの声のように聞こえます、値段にはそれ相応の根拠がある、安いのにも根拠がある、だまされる消費者が悪いのだ!深読みするとこんな感じでしょうか、ひどい世の中になったものです。
 私が消費者から生産者になろうと思ったのは、消費者でいる限りこのままじゃ何を食べさせられるのか解からない、子供たちにも私が作った物を食べさせたいという一念があったからでした。でも100パーセント自給することはなんと言っても無理なわけだし、いつも家で食事ばかりではないのだし、たまにはファストフードも食べるし、宴会料理も食べなくてはならないのですから、そんな時は目の前の料理が出来るまでにどんな履歴があるのだろうか、とか大丈夫だろうか、などと疑ってしまう事があります。情けない事ですがほんとのことです。
 今回のことは氷山の一角でしかないように思います、もっともっとあるはずだ、生産者や加工業者が安心して美味しいもの作りが出来るには、競争原理を否定するものではありませんが、相応な価値観と相応な価格の保障が必要ではないかと考えますがどうでしょうか。
 お餅のカビの話から、私欲品(しよくひん)偽装の話になりましたが、まだまだ語りつくせない思いがあります、機会があればまた書きたいと思っています。