水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

志望理由書の書き方(2021年版)その3

2021年08月17日 | 大学入試
志望理由書の書き方(2021年版)その3


 具体例1(先輩の書いたものを少し直しました)。


 一般的に、都市開発と自然保護とは対立したものだと考えられがちである。しかし自然界の一員である人間が作った都市は、それも含めた大きな生態系の一部と考えることもできる。都市開発は、土地利用のあり方を考え、インフラを整備し、市街地を開発することを通じて、人間が居住するよりよい空間と環境を整える行為だが、生態系の一員としての行為であることを意識しなければならない。 【学問についての理解】

 私は、「自然環境と人間社会の生産活動が共存する地域環境空間の設計」を目指す貴学地域生態システム学科において、都市の発展、開発と共存する自然のあり方を学び、植物を中心とした自然資源の役割について研究していきたい。 【自分の目標】

 私の住んでいる地域の周りに以前あった森林は、年々少なくなってきている。子供の頃、身近な自然の中で遊んでいた経験は、自分という存在ををかたちづくる上で貴重だった。今後の子供達のために、私は自然を地域に残す方法を学び、研究してみたい。 【社会的意義】

 都市と自然との対立関係ではなく、大きな生態系の一部にそれぞれがあると考えることで、現代社会を生きる人間と自然との共生が可能になるのではないかと考える。そのような学びを可能にする大学は貴学をおいて他にはない。 【なぜその大学か】

 在学中は海外にも出かけ、他の社会の都市システムを見ることで、見聞を広め、新しい視野をもてるようにもなりたい。卒業後は、大学院でさらに自分の考えを深め、将来は、行政組織のなかで自分の力を身につけた力を発揮していきたいという希望を持っている。 【とくに学びたいこと】

 自分の夢と目標をかなえるために最適な場である貴学へ入学を強く志望する。 【結論】



具体例2

 私には、人が快適に集える空間を形作ることができる建築家として活躍したいという夢がある。それを実現するために、貴学で必要な基礎能力の養成をしたいと考え、○○大学工学部建築学科を志望する。【目標・将来像】

 建築家を目指すには何が必要か。まずは、空間に集う人々が快適に暮らせるようなプランが提案ができるだけの基礎能力が必要である。建築関連分野の知識や技術の習得はもちろんのこと、そこに住む人との対話能力も養わなければならないのだ。このような能力を養成できる学校を探していたところ、これらすべてを学ぶことができる貴学に出会った。【学問内容の理解】

 貴学では空間構造力学や建築環境工学、材料工学、空間デザインや設計製図といった基礎的な講義が充実している。また、心理学やコミュニケーション技法など、クライアントとの対話に必要な能力を育成する講座も他学部で履修することができる。さらに貴学の大学院では、○○研究室において人間生活に根ざした建築計画のあり方を積極的に研究している。私にとって申し分ない学習環境がそろっている。 【自分に必要な学び】

 以上のように、私の夢を具現化していくには最適の場であると判断し、貴学工学部建築学科に志望する。 【結論】
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