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水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

「あの歌1・2」

2021年07月05日 | おすすめの本・CD
 ふとあの歌を聴きたくなったとき、たとえば山口百恵さん「夢先案内人」がふと口をついたときとか、自宅の段ボールをさがせば絶対に存在するし、DVDもある。なのに面倒くさくてAmazonを検索してしまい、いやだめだ無駄遣いするなと自制する。Youtubeで視聴すればいいだけなのだが。そんなふうに、ふと聴きたくなる可能性の高い楽曲上位十数曲を網羅してくれた、このCDは、たぶん私のために上白石萌音ちゃんが選んでくれたに決まっている。
 とはいえ、実質二枚組で5000円を超えてると、ちょっとためらうものがあったのは事実だが、週刊SPAのCD紹介欄の文章を読んで、即注文した。
 
~ 強すぎる感情移入や過剰な演出が感じられず、アレンジも奇をてらったところがない。~

 そうそう、カヴァーもので、やたらアレンジだけおしゃれにしたり、とんがってみたりするのがある。
 なるほど! と思えるものが少ないのは、やはり原曲の強さがあるからだ。

~ 素直で真っすぐな歌いっぷりと清潔な声、多彩だが節度のあるアレンジが、原曲に否応なくまとわりつく時代の刻印を拭い去った普遍性を鮮烈に伝えてくる。だから原曲をリアルタイムで体験した中高年も、初めて接する若者も、新鮮な気持ちで聴けるはずだ。~

 もお、文章上手なんだからー、小野島大さん。知らない方だけど。
 読んで感じた見事な日本語は、聴いてみてまさしくその通りだと感じた。
 こんな子とカラオケ行けたら、このおれさまでさえ歌わずに、ひたすら聴いてたい。

 1 年下の男の子~キャンディ~君は薔薇より美しい~夢先案内人~木綿のハンカチーフ……
 2 世界中の誰よりきっと~AXIAかなしいことり~Diamonds~まちぶせ……

 どれだけおっさんのツボを心得ているのだろう。
 何を歌ってもそのアーティストの作品にしてしまう方と、でも原曲の方がいいなと思わされる場合と、カヴァーはどっちかにぶれてることが多いように思える。このCDは、原曲のよさをストレートに伝えながら、やはり萌音さんの歌でしかという絶妙のバランスの味わいがある。
コメント
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