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水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

文化レベル

2010年06月21日 | 日々のあれこれ
 土曜の西部地区発表会、閉会式のこと。
 指導講評にお招きしたサックスの浅利真先生が、演奏の講評のあと、ビデオ撮影の件について触れられた。
「みなさんの演奏以外のことで一点お話しておきます。今日はたくさんの保護者の方もおいでですが、客席でビデオ撮影をされてらっしゃる方が多数見受けられました … 。」
 おお、先生、言ってやって、言ってやって。
「撮影される場合は、客席の一番後ろで行うという約束になっていました。もちろん、客席で撮影されてる方がいても、直接演奏に支障があるということは今日はないでしょう。」
 まあね。でも先生、ちかちかして気になったでしょ。
 おれもけっこうがんばって注意してたんすよ。
 川越東のみずもちというけなげな教員はわたしです。
「でも、音楽というのは実は約束ごとの集合体なのです。この音符は短めに演奏しよう、ここはもう少し大きく吹こうというような約束事をみんながきちんと守ってはじめて一つの音楽ができるのです。」
 なるほどね。そうきたか。たしかになあ。ふだん細かい約束を守れない人が、他人とのアンサンブルってできないですよね。
 つまり、人とあわせて何か一つのことをやるには、それをやれる体質になってないといけないのですね。そうか。部員たちとかみしめていきます。
「約束事が守れないといい音楽はできません。約束事が守れないと、文化的なレベルがあがっていかないのです」
  … 。
 すばらしすぎる。
 今の日本の文化度の低さを指摘していただくような、お話ではないか。
 若い先生だけど、一線にいられる方はちがうものだ。
 ぜひ一度浅利先生の演奏をおききしたと心に決めた日であった。
 
 問題なのは、体質だから簡単には変わらないということだ。
 でも変えるのは可能だ。
 自分のことを考えても、煙草を日に一箱半吸っていた頃と今ではずいぶん体質が変わった気がするし、だいじな授業があっても夕方まで寝てしまっていた学生のころと、目覚ましをかけなくても5時15分に起きられる今とでは、体質が変わっていると思う(老化?)。
 高校生活の間に、いつのまにか変わっている部員もいれば、なかなかあいさつできるようにならないね、という部員もいる。
 これも地道に指導し続けるしかないのであろう。
コメント (1)
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