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水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

はやぶさ

2010年06月15日 | 日々のあれこれ
 いま「はやぶさ」といえば、東北新幹線でもなく、FMWの隼でもなく、宇宙探査機はやぶさだ。
 ワールドカップでの勝利もすばらしいが、はやぶさの帰還こそ全世界に誇ることのできる偉業だ。
 で、「はやぶさ」といえば「加藤隼戦闘隊」という軍歌がある。昔は懐メロ番組などでよく耳にしたが、いまや寄席で川柳川柳師匠の高座にでも出会わないかぎり聞く機会がなくなった。
 若者は知らないだろうなあ。
 ♪ エンジンの音 ごうごうと 隼は行く 雲のはて …
 日本の誇る一式戦闘機「隼」。
 開発したのは、戦前において三菱重工とならぶ航空機会社である中島飛行機という会社だった。
 技師として開発に携わっていたのが、若き日の糸川英夫、のちにロケット工学の父とよばれる糸川博士だ。
 はやぶさが探査したイトカワはもちろん、糸川先生の名前にちなんだものである。
 なるほどねえ。
 言われてみれば自然のつながりだけど、勝谷誠彦メールマガジンで読んで、はっと気がついた。

 ~ 中島飛行機の遺伝子を受け継ぐ技術集団は先人たる糸川博士の名前を関した小惑星を選び、そこに自らの技術の誇りの結晶たる戦闘機『隼』の名前を関した宇宙船を送り込み、帰還に成功したのである。 ~

 この文だけでも泣けてくる。
 これをロマンといわずしてなんといおう。
 映画化する際には当然堤真一さんをキャスティングしてほしい。

 もちろん業界の方々にとっては常識なのだろう。
 で、さらに思ったのは、今われわれが演奏しようとしている曲も、あらためて言わなくても業界人なら当然知っている歴史や背景がある。
 バンドレッスンを受けたときに、なるほどそういうものなのか、と教えていただくことも多いが、やはりもっと勉強しないといけないと思う。
 なるほど、この曲のこのコード進行は、あの作曲科があの曲で最初に使ったのですね、なんて知ってれば、その分演奏に深みが出るような気がする。

コメント (1)
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