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L'alegre campanete Els Jelipins 2010

2013-01-21 20:15:13 | スペイン
L'alegre campanete Els Jelipins 2010
L'alegre campanete Els Jelipins 2010
愉快なベルちゃん』ことアレグレ・カンパネタっがぁー!!
『神々しいワイン』
という言葉がぴったりのアルス・ヘリピンスが和泉屋創業90周年を祝うためにつくってくれたワインがこのアレグレ・カンパネタです。

このワインもアルス・ヘリピンス同様、まさに手作りで酸化防止や酵母の活性化のため、本当に少量ですが樽での発酵中に柿やイチジクを混ぜるという古代ギリシャ時代に行われた醸造方法でつくられます。

4月、アルス・ヘリピンスのオーナー、グロリアが来日、果菜の日、花菜の日の3日にワイン専門家の会を含む4回のワイン会を行いましたが、との会でもアルス・ヘリピンスとともにこのアレグレ・カンパネタも大絶賛されました。

ペネデスの山奥の高所の畑に植えられる古樹のガルナッチャからつくられるワインで樽発酵、大樽熟成でつくられます。

人為的介入を可能な限り少なくした自然を最優先したワインです。

綺麗な酸、冷涼感のあるエレガントさ、そして軽やかで緻密な味わい、本当に素晴らしい味わいです。

アレグレ・カンパネタは『愉快な鐘』という意味で、人が集まった時などに回りを明るくしてくれるような人のことをさす言葉でグロリアの娘でアルス・ヘリピンスの名付け親のベルタが、まさにそんな子で『鐘』と『ベルタのベル』を掛け合わせ、『愉快なベルちゃん』という日本名にしたそうです。

【ご注意】
無清澄、無濾過でのボトリングなため、澱がとても多いので到着後数日間はボトルを立て、澱が沈んだ後お楽しみください。

アレグレ・カンパネタ [2010] アルス・ヘリピンス
L'alegre campanete 2010 Els Jelipins
生産者
アルス・ヘリピンス
Els Jelipins
輸入元 ワイナリー和泉屋
内容量 750ml
地域 スペイン / カタルーニャ州 Spain / Catalunya
葡萄品種 ガルナッチャ
産地 ビノ・デ・メサ(ペネデス) Vino de Mesa(Penedes)
おすすめグラス 大振りブルゴーニュタイプ
アルコール度 数 14%
サーヴィス温 度 14℃~
味わい ライト 1 2 3 4 5 6 7 ★ 9 10 フル

アルス・ヘリピンスはペネデスの奥地、標高600mに拠を構え、最も標高の高い700mの地に契約畑で樹齢60~70年のスモイ種、ガルナッチャ種をビオディナミ農法で栽培。
アルス・ヘリピンスは愛娘のベルタちゃんが小さな時につけた名前です。ベルタちゃんがつくった物語に出てくる妖精の名前アルス・ヘリピンスがワインの名前になりました。 その名の通り、魔法のワインがこのアルス・ヘリピンスです。
その生産本数の少なさ、味わいの素晴らしさで今では入手困難なワインのひとつとして知られます。
エル・ブジ、マルティン・ベラサテギ、サン・パウ、カン・ロカなどの3つ星レストランをはじめ、ムガリッツ、セルジ・アロラ・ガストロ、サン・セローニ、アバックの2つ星などの有名レストランで、ラッキーなら楽しむことができます。
そんな入手困難なワインですが日本でも楽しむことができるのです!

スモイはペネデスに昔から伝わる伝統品種。
酸度が高く、色が出にくく、タンニンが少ないワイン造りには難しい葡萄品種。
ペネデスには昔は固有品種としてかなりの量が栽培されていましたが、ワイン造りの難しさや市場ニーズ、原産地呼称委員会の規制などにより、どんどんカベルネやメルロに植え替えられ、現在では本当に僅かな畑が残るだけとなっています。
グロリアはペネデスの伝統品種であるスモイの減少を悲しみ、僅かに残る古樹のスモイにガルナッチャをブレンドしたアルス・ヘリピンスをつくりました。

私、新井もこのアルス・ヘリピンスはマーク・シバル氏同様、プリューレ・ロックを思い出しました。
プリューレ・ロックの良いヴィンテージで、プリューレ・ロックの嫌なところをとったようなワイン、これが私のアルス・ヘリピンスの感想です。
この素晴らしい味わいは言葉では言い表せません。
今までのスペインワインではまったく違うカテゴリーのワインでしょう。
毎年、毎年、千種類以上のスペインワインを口にしてきた百戦錬磨のスペインワイン商H氏でさえ、『過去、こんなワインを飲んだことがない。最高のスペインワインのひとつだと思っている』とコメントしています。
スペインワインの人気サイト『スペインワイン、発見!』でアルス・ヘリピンスも取り上げられています。
『香りも、味わいも、こんなの初めて。昔ペネデスの主要品種だったスモイという希少価値のあるブドウが
使われています。色は透明感のある薄い赤茶色。それにしても、何という香りであろうか…。
真鍮(しんちゅう)を触った後、手に残る懐かしいクセになりそうな香り。実は、ボトルを開ける際のキャップシールにも驚かされた。
松脂(まつやに)のロウで固められているので、もう壊すしかないのだ。漆黒のボトルにはエチケタがなく、肩の部分に金色のマーカーで「jlp」と赤いハートだけが手書きされている。 なんと手が込んでいることか…。
ひと口含んだだけで、もうこのワインのトリコです。味わいは凝縮感があり、シルクのようななめらかさでノドを滑り落ちる。魔界というか、禁断の領域に足を踏み入れてしまった。
正直まいったというか、レベルがちがうって感じだね。 スペインワインの概念を変えてくれました。生産本数が少ないため、スペインでも入手困難なこのワインが日本で飲めるとは、幸せすぎるのであります』
とアルス・ヘリピンス2004がコメントされていました。
果物の日か花の日にぜひ飲んでください。
温度は14度ぐらいで大振りのブルゴーニュタイプのグラスでお楽しみください。グラスにはそんなに量を入れず常に少しひんやりとした温度で飲んでみてください。
(ワイナリー和泉屋より)



ワイン会にて、差し入れ。
抜栓日:2013年1月15日
コルク:蝋で栓がされているタイプ。蝋自体がやや固く抜栓の時にバラバラと崩れました(中にはいれていません)コルクにちゃんと「愉快なベルちゃん」と2個も刻印されていました。
グラス:ブルゴーニュタイプのグラスを使用
色:かなり薄いルビー。澱が多いとの情報でしたが、なるほど、結構澱ありました。
脚:比較的粘調度のあるワインです。
香り:まず最初にベリー系の香りが来ます。そのあと杉の香り、カラメルの香り。なかなか複雑な香りです。スワリングにより土っぽい印象が現れてきました。
タンニン:強いタンニンではありません。
味:綺麗に伸びる酸を最初に感じ、その後にベリー系の味わいが口の中に広がります。ブルゴーニュを思わせるような味わいにびっくり。ガルナッチャってもうすこし重たいイメージがあったんですがいい意味で裏切られた感じです。そんな中に無花果のような、杏のようなニュアンスの味わいも感じました。これうまいっす。


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