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Tazaki Vineyard Pinot Noir Hokkaido Wine 2013

2016-04-02 00:00:00 | 日本
Tazaki Vineyard Pinot Noir Hokkaido Wine 2013
Tazaki Vineyard Pinot Noir Hokkaido Wine 2013
田崎ヴィンヤード ピノ・ノワール 2013

赤・ミディアムボディ アルコール度数13%

【ヴィンヤードシリーズ】
ヴィンヤードシリーズは、これまで数々の受賞の栄誉に輝いた「葡萄作りの匠シリーズ」の畑の中でも、特に匠達が厳選した最上質な葡萄を、当社のエノログ(醸造士資格認定者)が特別な思いでプロデュースし、小さいロットで手間を惜しまず醸造した、今までにないスタイルの上級ワインです。 

【原料葡萄】
北海道余市町田崎農園産ピノ・ノワール種

【原料葡萄について】
田崎正伸氏と弊社エノログである河西由喜の打合せにより、収穫はぎりぎりまで遅らせた2013年10月28日に行い、しっかりと熟したブドウを約3トン収穫する事が出来ました。フランスより新たに導入した自動選果機を使用し、選果を行い、良いブドウだけを醸造に使用しています。北海道において、ピノ・ノワール種の酸度は高すぎる事が多いのですが、収穫を遅らせたことと、選果を行ったことで、適度な酸度のブドウを得る事が出来たと思います。

【醸造について】
醸造は全て、当社エノログで醸造責任者の河西由喜が担当。葡萄の除梗・破砕後、やや短めの3日間のコールドマセレーションを実施し、7日間のかもし発酵を行った後、低圧でやさしく搾汁しました。ピノ・ノワールは他の品種と比べると果皮が弱い為、かもし発酵前半はピジャージュ(櫂棒による櫂入れ)、後半はルモンタージュ(液循環)で抽出を行い、また、発酵温度はやや低い14℃から徐々に昇温させ、25~28℃程度をメインの発酵温度とし、ピノノワールが持つ繊細さとポテンシャルを損なわぬように最大限配慮しました。発酵終了後は早めにオリ引きを行い、木樽に移して熟成を行いました。

【熟成について】
樽熟成は、ピノノワールの繊細さを損なわぬよう、フレンチオークの古樽で4ヶ月間だけ行いました。樽熟成後は、バランスを整える為、田崎農園産のツヴァイゲルトを17%アサンブラージュ。ろ過は粗めのフィルターで簡単に行いました。手動で瓶詰めし、1年間の瓶熟成を経てリリースしました。

【ワインの味わい】
外観はやや落ち着いたルビー色。香りは、田崎さんが大切に育てたピノノワール由来の上品で繊細な赤い果実の香りの中に、心地よくやさしいバニラの樽香が溶け合う上品な芳香。味わいはソフトなアタックからなめらかに広がり、田崎さんのツヴァイゲルトに由来するふくよかな柔らかさがブレンドされ、やわらかい酸味と心地よい渋味のバランスが良好です。ヴォリューム感が有り、派手ではありませんが、しみじみと味わいに深みがある、余韻の長いワインです。

【醸造士(エノログ)】
普段から「いつか飲みたいワインよりも毎日飲みたいワイン造り」をモットーに、日本ワインとしてのテーブルワインの品質向上をテーマとして日々仕事に取り組んでいます。今回の様に「ハレの日のワイン」造りについては、特別なものではありますが、品質向上という意味ではいつもと同じ姿勢で取り組み、よりブドウのポテンシャルを引き出す事が出来るように考慮しました。新しいタイプの北海道産ピノ・ノワールを感じて頂けると思っております。
北海道ワインより)





(+)ワインショップフジヰより購入。5,400円。