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Bourgogne Vieilles Vignes Perrot Minor 2007

2010-03-01 03:30:09 | フランス・ブルゴーニュ
Bourgogne Vieilles Vignes Perrot Minor 2007
Bourgogne Vieilles Vignes Perrot Minor 2007
モレ・サン・ドニ村に代々居を置くペロ=ミノ家。
1993年に父、アンリから引き継いだクリストフが現在当主を務めるドメーヌ。父の代から引き継いだ畑とクリストフ自身がヴォーヌ・ロマネのペルナン・ロサンから購入した畑のワインを現在つくっている。
ドメーヌ・アンリ・ペロ=ミノ、ドメーヌ・クリストフ・ペロ=ミノ、ドメーヌ・ペロ=ミノ、クリストフ・ペロ=ミノなどラベル表記はまちまちですが、全てクリストフ・ペロ=ミノが造っています。
1990年代後半クリストフ・ペロ=ミノは、ブルゴーニュの次世代を担う若手生産者で、将来スーパースターに必ずなるだろうと、様々なワインジャーナリストから大絶賛されていました。
1994年ヴィンテージから追いかけていますが、1999年、2000年は、個人的には凝縮感が濃過ぎて不自然さを感じる印象がありました。そして2001年、非常にエレガントさやフィネスさがしっかりあるワインに変身していました。まるで別の造り手のワインかと驚きました。  
2001年からは、畑においては、「土壌の権威」であるクロード・ブルギニョン氏にコンサルタントを頼み、醸造においては「ブルゴーニュの神様」と言われるアンリ・ジャイエ氏のところに頻繁に通い、様々なアドバイスを受けたそうです。
クリストフは、テロワールを非常に重視し、人為的行為が多ければ多いほどそのテロワールの個性がなくなってしまうので、あくまでも自然重視のつくりをしていきたいと現在言っています。
2001年、2002年の大成功は、完全にブルゴーニュのスーパースターの地位を獲得したと私は思っております。
2007年1月にドメーヌに訪ね、いろいろ話しをしました。私が『1999年、2000年はやや濃すぎたのではないか? 』と質問をしたら、『まったくその通りだ。ただ、あのころはどれだけ葡萄のエキスが抽出できるのかをやってみたかった。今考えると抽出しすぎたきらいはあるがそれでもそのことは今の造りにとても役立っている。クリストフ・ペロ =ミノは2001年からワンステージ、アップしたんだ』とコメントしていました。
現在では、ブルゴーニュ新世代のスーパースターと言っても過言ではないでしょう。
2005年、フレデリック・マニヤンにクリストフ・ペロ=ミノってどんな造り手?と尋ねたところ、『彼みたいな造り手がブルゴーニュに何人かいれば、ブルゴーニュはもっと世界的に地位が上がるだろう』と言っていました。
カーヴで2006年のワインたちをテイスティングさせてもらっていた時にクリストフが言ったのは『クリストフ・ペロ =ミノは2005年ヴィンテージ、2006年ヴィンテージでさらにワンステップ、アップした』 と言っていました。
2005年ヴィンテージはブルゴーニュワインにとってまさに偉大なヴィンテージと言われる年。
その年にリリースされた数多くのワインでもっとも話題にのぼったのはクリストフのシャンベルタン・クロ・ド・ベズではないでしょうか。他のグランクリュ、プルミエ・クリュも軒並み高評価でした。
もちろんヴィラージュ・クラスも素晴らしい出来映えです。

1993年に父、アンリから引き継いだクリストフが現在当主を務めるドメーヌ。
父の代から引き継いだ畑と、クリストフ自身がヴォーヌ・ロマネのペルナン・ロサンから購入した畑のワインを現在つくっています。
1990年代後半クリストフ・ペロ=ミノは、ブルゴーニュの次世代を担う若手生産者で、将来スーパースターに必ずなるだろうと、様々なワインジャーナリストから大絶賛されています。
クリストフが生み出す、テロワールをしっかり体現し、濃厚ななかにも滑らかさとフィネスを感じさせるワインは今や最も注目を集めるワインですが、これからのブルゴーニュの指標となる1本であることは間違いないといわれます。
ブルゴーニュ・ルージュ・V.V. [2007] ドメーヌ・ペロ・ミノ
フランス/ブルゴーニュ・赤
生産者 ドメーヌ・ペロ・ミノ
(ワイナリー和泉屋より)




【ドメーヌの歴史】
モレ・サン・ドニに本拠を構え、家族4代にわたって続くドメーヌです。
1993年に現当主のクリストフ ペロ・ミノ氏が父からドメーヌを引き継いだ際にワイン造り・ブドウ造りを大幅に変更し、ワイン・スペクテーターなどで特集記事が組まれるなどその評価もうなぎのぼりに上がって来ている大注目株!
新しい畑の購入、ジュブレ・シャンベルタン プルミエクリュ カズティの買いブドウでの醸造、2002年の醸造時からCPM(自動攪拌器)を使い始めるなど最新技術の導入にも努めており、試行錯誤を繰り返しています。
最新のクラスマンの評価では、メオ・カミュゼやドミニク・ローランなどと並ぶ「★★2つ星」を獲得!
現段階では「さまざまな技法・最新技術を試している段階です。これらを習熟すれば昔ながらの手仕事に頼っているだけでは到達できない高いレベルの品質の安定を得られるだろう」とかなりの高評価と将来に渡る期待を寄せられています。

【ぶどう畑】
テイスティングルームに設置された地層をイメージしたディスプレイ、底の方には石灰石の層がみえるこのドメーヌの畑には、2つの種類があります。
1つは家族代々受け継がれドメーヌ アンリ ペロ・ミノとしてリリースされるワインに使われるブドウを栽培する畑です。そしてもう1つはクリフトフ ペロ・ミノ氏がドメーヌを引き継いでから増やした畑で、その多くは1999年に引退したペルナン・ロッサンの畑です。
これらのワインはドメーヌ クリストフ ペロ・ミノとしてリリースされていますが、どちらもクリストフ氏が畑の管理、醸造を一手に手がけているものです。
また、栽培面ではクリストフ氏がドメーヌを引き継いでからは化学肥料の使用を止め、グリーン・ハーヴェストを徹底的に行い1つの木から6~7房しかならないように収量も大幅に抑えています。
例をあげると2002年ヴィンテージの収量はグランクリュ~ヴィラージュクラスの平均で約25hl/haでした。ブルゴーニュのグランクリュだけでの収量の平均は約30hl/haと言われており畑全体で非常に収量を抑えた管理が行われているというのがわかります。
さらにブドウ果汁の凝縮度を高めることに細心の注意を払う同氏は、収穫時期に雨が降り水滴がブドウの表面についている時などは友人とヘリコプターを共同でチャーターしてブドウの表面についた水分を吹き飛ばしてから収穫を行なうという逸話の持ち主でもあります。
最後にこのドメーヌの畑の特徴として特筆すべき点は、平均樹齢の高い畑(50年~70年)が非常に多い点です。その中でもシャンボール・ミュジニーに所有する畑などは平均樹齢100年のヴィエイユ・ヴィーニュというものもあり、このため複雑で凝縮した味わいを楽しめる物が多くあります。

【ワイン造りへのこだわり】
我々の「次に畑を買うとしたらどんな畑がいいか?」という質問に「自分はエレガンス・フィネス・複雑さのあるテロワールがいい」と語るクリストフ氏は全ての商品に澱引き・清澄・濾過などは一切せずワインが本来持つ風味を大切にしています。
一見ブドウの凝縮感とエレガンス・フィネスは相反することのように思われますが、前述したようにCPMを導入し発酵時に柔らかな攪拌を行なうことで繊細さが増し、卓越した凝縮感と繊細さ、古木からくる複雑さを見事なまでに併せ持ったワインを造り出しています!
ワインショップヒラオカより)



アンリ&クリストフ・ペロ・ミノ

ブルゴーニュの若い世代の情熱と志が最も如実に感じ取れるドメーヌ

あまり耳目を集めることのなかったドメーヌは、1990年、20代前半のクリストフが父アンリの元で働き始め、それを受け継いで以降10年に満たない期間で、両デュガら現在ブルゴーニュで最も勢いのあるつくり手の仲間入りを果たした。

また1999年にはヴォーヌ・ロマネのドメーヌ、ペルナン・ロサン所有の区画も取得、それまでポートフォリオになかったヴォーヌ=ロマネとニュイ=サン=ジョルジュのアペラシオンも加わった。
ペルナン・ロサンの地所の引き継ぎにより大きくなったドメーヌは、それに加えぶどうの買い入れ――2003年ヴィンテージでは新たにシャンベルタン=クロ=ド=ベーズも手掛けた――なども精力的におこない、クオリティの高い銘柄中心に発表している。そのためラベル表示も一様ではなく現在、基本的に父から継承した地所のワインはドメーヌ・アンリ・ペロ=ミノで、またクリストフ自身が新たに取得した区画、およびぶどうを買い入れてつくるキュヴェはクリストフ・ペロ=ミノ こちらはドメーヌ表示とドメーヌ表示なしの2種がある――の名義でリリースしている。

当然ぶどうは低収量で収穫されるが、芽掻き、ヴァンダンジュ・ヴェールトに加え徹底したトリを付す。
アンリ・ジャイエを信奉するクリストフはつくりにも細心の注意を払って臨む。
低温でのマセラシオンを長くとり、色素、構成要素の抽出を十分に図るが、発酵中のピジャージュはしない。カーヴ内での果汁、ワインの移動はポンプは用いずグラヴィティ・フローにより負荷をかけずにおこなう。新樽の割合はプルミエ・クリュとグラン・クリュで3分の2。
そして清澄もフィルターもなしで瓶詰め。また、そのテロワール重視の姿勢は、シャルムとマゾイエールの区画を所有するも、アサンブラージュすることなく――クリストフのみならず、この双方のテロワールは顕著な異なりを示しているというのが識者の共通認識――、別々に瓶詰めすることにも表れている。

生み出されるのは、平均的なヴィンテージでも色濃く、その濃さにバランスする各要素の強さを感じさせる緊密な構成のワインで、傑出した年――例えば2002年――ではそれに豊かさと厚みが加わり、非常な大物ワインに仕上がる。そして年を経る毎に、深みだけではないメリハリのきいたワインに変化するポテンシャルの高さを秘めている。

クリストフが生み出す、テロワールをしっかり体現し、濃厚ななかにも滑らかさとフィネスを感じさせるワインは今や最も注目を集めるものだが、これからのブルゴーニュの指標となる1本であることは間違いない。
ワインマルシェまるやまより)


2006年ヴィンテージよりラベルの生産者表示を2種類に統一して、ドメーヌ物は、【ドメーヌ・ペロ・ミノ】、ネゴスは、【ペロ・ミノ】なんだそうです。また、ワインに、VVの表示が多いそうですが、樹齢45年を過ぎた物に限定しているんだそうです。




札幌東急で購入。3255円。
2010年3月28日抜栓。コルクは普通のコルク。液漏れなし。変なにおいもしなかった。最初コルクを抜いたときにやや還元臭?の感じ。すぐになくなりました。グラスはリー出るのブルゴーニュタイプを使用。少し温度が低かったので罰千五15分くらい室温に置きました。グラスに注ぐと、色は非常にはかない感じのルビー色。すでに色は薄くはかない印象になっています。繊細な色。最初の香りはあまりたたず、これは液温のせいだと思います。少しグラスに入れたままさらに15分くらい放置。冷えたまま飲んだ奥さまは「全然味しない」と最初は言っていました。やや温度が上昇してから再度香りを嗅ぐ。ラズベリー、杏の香り。ちょっとだけストロベリーのニュアンス。娘さんは水っぽいを連発。酸味を感じる香りがあります。香りは全体にちょっとばかりぎすぎすした印象がありますがそれでも心地よい香りに違いありません。口にふくむとそれらの因子が口の中に広がります。やや強めの酸味がのど越しをさわやかにしてくれます。味についても、全体を通してみればばらつきは否めませんが、どこかどっしりとした印象を与えてくれます。キャステロのチーズには抜群の相性です。

2日目の印象は1日目と殆ど変わらず、ややスモーキーな感じが出ていましたが、酸味が強くなることもなくとても飲みやすかったです。