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Chambertin Louis Trapet 1987

2008-06-05 15:07:20 | フランス・ブルゴーニュ
Chambertin Louis Trapet 1987

実家のワインセラーシリーズです。

 ジュヴレイ・シャンベルタンに多くの畑を所有する高名なドメーヌ・ルイ・トラペ。1872年にドメーヌを創設、当初はネゴシアンにワインを売っていたが、1950年代から元詰めを開始、1975年にはすべてをドメーヌで瓶詰めするようになった。17haの畑は1990年に息子ジャンと娘マドが均等相続、その後はジャン・ルイ・トラペ、ロシニョール・トラペと二つのドメーヌに分割された。
(class30 より)

1980年代にスランプに陥り評判を落とした先代ルイ・トラペから、現在は、ドメーヌが分割譲渡され、ジャン・ルイ・トラペとロシニョール・トラペになっています。ジャン・ルイ・トラぺは1989年から徐々に自然農法へと転換、1998年から完全にビオディナミ栽培に切り替えています。

最高の特級畑から更なる可能性を引き出した若き当主
ドメーヌ・ジャン・エ・ジャン=ルイ・トラペ
Domaine Jean Et Jean-Louis Trapet
ブルゴーニュを代表する特級畑のシャンベルタンを所有し1995年から急速に評価を上げている生産者。
ロバート・パーカー氏★★★★/5★   クラスマン★★/3★
ジャン=ルイ・トラペは、父親からこのドメーヌの責任ある地位を引き継ぎ、工程に重要な変更を加えた。低い収量、高品質で人の手を介入させないワインづくり、清澄処理や濾過処理の廃止のおかげで、このブドウ園はついに、一群の並外れたブドウ畑から最上級のワインを生み出すようになった。悲惨な過去はほとんど忘れ去られ、ジャン=ルイ・トラペは、ジュブレイで最高の生産者となる道を順調に歩んでいる。そのワインは、すばらしく強烈で、極上の熟し具合と深遠な果実味を備え、1996年や1997年の場合は驚くほど柔らかなタンニンも含んでいる。
(ワインショップREDBOX より)
ロシニョール トラペ
ドメーヌ・ロシニョール・トラペとは。 
 ドメーヌ・ロシニョール・トラペは、最近めきめき評判の高まっているジュヴレ・シャンベルタンの生産家です。
ブドウ栽培家としての歴史は16世紀から続く古いものですが、生産家としてのスタートは1960年(ドメーヌ・ルイ・トラペとしてスタート)。
その後1989年に現在のドメーヌ名で再スタートを切りました。
若いニコラとダヴィッド兄弟がワイン造りに参画するようになって、『ロシニョール・トラペ』の名は一層有名になりました。
ドメーヌ・ロシニョール・トラペのテロワール 
 ドメーヌ・ロシニョール・トラペは全部で13.5haの畑を所有しています。
このうちジュヴレー・シャンベルタンのグランクリュは、ル・シャンベルタン1.6haをはじめ、シャペル、ラトリシエールなどあわせて15区画5.5haがあります。
「私たちはブドウ栽培農家だから、まずは良いブドウを作ることがもっとも大事なことなのです」とダヴィッド・ロシニョールが言うように、畑の仕事を最優先するドメーヌです。
ドメーヌ・ロシニョール・トラペのワイン 
 発酵槽は温度調節器付きのセメントタンク。畑の区画毎に仕込み、マロラクティック発酵が終了してからアサンブラージュします。マセラシオンは長めで、1996年ル・シャンベルタンは17日間になりました。新樽の使用割合は、グランクリュが50%、プルミエクリュ30%、ヴィラージュは15%です。
ダヴィッドによるジュヴレ・シャンベルタンのヴィンテージ評価は、「91、92、94年が早く飲むタイプ。93、95、96年が熟成タイプ。93年シャンベルタンはこの先25年ぐらいは保存できるのではないか」とのこと。樽から試飲した96年も果実味がギュッと凝縮していて、将来性を感じさせるワインでした。
ドメーヌ・ロシニョール・トラペの醸造者 
 トラペ家は16世紀からジュヴレー・シャンベルタンでブドウ栽培に携わる旧家です。ルイ・トラペは1960年にドメーヌ・ルイ・トラペを設立し、ブルゴーニュで最も著名なドメーヌのひとつになりました。
年老いたルイは、1989年に自らの全財産を二等分し、息子のジャンとロシニョール家に嫁いでいた娘のマドレーヌに生前贈与しました。ジャンはドメーヌ・ルイ・トラペを相続し、マドレーヌは夫ジャックとともに新しくドメーヌ・ロシニョール・トラペを設立しました。
最初のヴィンテージは1990年でした。
マドレーヌとジャックには、ニコラとディビッドという二人の息子があり、現在ドメーヌの実質的な経営はこの息子達が当たっています。
家族的な雰囲気の中で造られるのがこのドメーヌの特徴。伝統的な手法を維持しながら、必要な改善を加えてよりよいワインを造ることがニコラとダヴィッドの基本的な考え方です。
(ワインショップエーワイン より)

2011年1月2日抜栓。コルクは結構染みていて、刻印がなんて書いてあるのかわかりません。24年の歳月を感じます。ビンの後ろには15500円と書いてありました。あまり記憶にはありませんが、サッポロファクトリーができたときにあったワイン屋さんで購入したものだと思います。おそらく液漏れは指定ないと思います。グラスはリーデルのブルゴーニュタイプを使用。グラスに注いでみると、色は綺麗なガーネットルビー。やや褐色が混ざってきています。エッジは結構薄くなっています。脚はすごく繊細な滴となってグラスの縁を伝わってきます。グラスに注いだすぐにはさほど香りが立ちません。グラスに3杯注いだあとに、デカンタつかって澱が混ざらないようにしました。その時にはベリー系の優しい香りがデカンタから漂ってきました。ブラックベリー、ブルーベリーの香り。ミネラルも程良く感じています。少し時間が立ってくるとベリー系の香りがグラスから溢れてきます。スワリングによって香りに力強さが感じられます。腐葉土系の香りもあります。こんどはなめし革のニュアンスがすこしでてきます。24年とは思えないほどのフレッシュさも感じます。口にふくむと、ラズベリー系の味がすぅーっと口の中に入ってきますが、タンニンのインパクトが全然なく感じますが、その後の余韻が非常に長いです。ミネラルも非常に豊富に口の中に入ってきます。なかなかの酸味も感じます。全体的なインパクトはあまり感じず、ワイン自体のピークはすでに過ぎていると思われますが、それでもすごくピュアなワインであったことは容易に想像が出来ます。あと10年くらい早くに飲んでいればパワフルなワインだったのでしょう。しかし、これだけ時間がたっても飲むことが出来るなんてとっても素敵な飲み物だと思います。時間が立ってきて、温度が上がってくると、酸味の中に葡萄の甘さが感じられます。ワインってのは不思議な飲み物だなぁ~。