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ギリシャにさじを投げた外為市場 ユーロ売り加速

2011-09-13 07:04:35 | Weblog
ギリシャにさじを投げた外為市場 ユーロ売り加速

 外国為替市場でユーロの下落が止まらない。
前週末に欧州中央銀行(ECB)のシュタルク専務理事が突然の辞任を表明。
欧州通貨当局内での不一致が意識され、債務問題への市場の不安が急速に高まったためだ。
市場の混乱のさなかに行われた主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議でも問題解決に向けた具体策は乏しかった。
ギリシャが打ち出した新たな財政赤字削減策も実現の可能性が不透明で、
「ギリシャが計画通り債務を返済することは不可能」(メガバンク)との声も出てきた。
市場はいつまでたっても財政再建ができないギリシャにさじを投げるようにユーロ売りを加速させている。

 12日の外為市場では、ユーロが一段と下落し、早朝に対円で一時、
1ユーロ=104円90銭台と2001年7月以来約10年ぶりの円高・ユーロ安水準を付けた。
ユーロは対ドルでも下落し、1ユーロ=1.35ドル台と、2月以来約半年ぶりの水準となった。
ECB専務理事の辞任に加え、独地元紙が「独政府がギリシャのデフォルトに備えて
銀行保護の計画を準備」と報じたことも、市場の不安を一層かき立てた。

 デフォルト回避を言明しているギリシャは11日、不動産への課税やすべての
国会議員の給与の支払いの1カ月間停止などを含む追加財政赤字削減策を発表した。
赤字削減に前向きな姿勢を示し、ギリシャへの追加支援を巡る欧州内での反発を和らげることが狙いだ。
だが、市場では「どんな削減案を出したとしても、守れなければ意味がない」(国内銀行)との冷めた見方がほとんどだ。
ギリシャは過去にも財政赤字削減策を発表したが、遵守できず計画倒れに終わったからだ。
その上、緊縮財政によりギリシャの経済は停滞が顕著で、
「ギリシャへの金融支援策の前提となる財政再建の計画そのものに無理がある」(国内証券)との見方も増えている。(続く)

日経新聞 http://www.nikkei.com/markets/kawase/kawase-focus.aspx?g=DGXNMSGC1200D_12092011000000

ユーロが下がるのはギリシアだけが要因ではないだろうが、ギリシャが足を引っ張っているのも
事実。
もはやユーロ離脱しかない??