女王陛下のお気に入り 2019
65点
元貴族のエマ・ストーンは
イギリス女王の宮殿で働くことに...
1700年初頭のイギリスを舞台にした
史実に基づいて作られた
女の戦いブラックコメディ映画です
監督は聖なる鹿殺しの
ギリシャ出身の
ヨルゴスランディモス監督です
2018年のアカデミー賞10部門ノミネート
主演女優賞で女王陛下役の
オリヴィアコールマンが受賞しています
話の構図としては
女王陛下のお気に入りになろうと
切れ者の側近レイチェル・ワイズと
新参者の人情派エマ・ストーンが
バチバチにやり合うという
言ってしまえばただのゴマすり映画ですが
圧倒的存在感の美術が
広角カメラで画面いっぱいにひろがる
優雅さもありつつ
当時の宮廷の貴族の下品な遊びや食事
持て余された性欲の描写などの
ゲスで汚い描写なんかもありーので
ゴマすりにある
権力者へはめちゃくちゃ優しくする
でも
ライバルにはめちゃくちゃ意地悪する
みたいな
二面性とも相まって
なんとも言えない居心地の悪さ
気持ち悪さが終始味わえました
そんな中
2人のゴマすり、毛落とし合いが
エスカレートしていき
どえらい事になるんですけど
ゴマすりまくった結果がこれまた
どうしようもなく空虚というか
なんなんだろうね
という人間の愚かさ
しょーもなさみたいなものを味わえました
何もかもがハイレベル
これ衣装とか
改めて
とんでもなく贅沢ですよね
何もかもが贅沢な
ゴマすり映画でした〜