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茨城の城下町、真壁に行く

2022-03-12 07:50:08 | 茨城・栃木・埼玉

先日、茨城県の実家に帰ったおり、古い町並みの残る真壁に寄ってきました(2022年2月27日)。

実家には両親含めて3人が住んでいますが、そのうち2人は病人のため、様子を見るのと今後のことを相談するために時々帰っています。唯一元気な父親には車で近くの目ぼしい観光地によく連れて行ってもらっています。実家は筑西市にあり、私は小学校から高校までの12年間住んでいたのですが、若かったときは歴史的な町などにまったく興味がありませんでした。そのため、まだ行ったことのない近隣の歴史的名所がいくつか残っています。今回は、そのうちの一つ、桜川市真壁町の旧市街に連れて行ってもらいました。国の重要伝統的建造物群保存地区になっているそうです。

 

実家の庭に咲くフクジュソウ。

小さなセツブンソウの花。

クリスマスローズはまだつぼみ。

 

そして、実家では去年の夏ごろからオスネコを飼っています。子ネコのときに玄関にいたので育てることにしたそうです。誰かが捨てていったのか、ノラネコの母親が置いていったのか、わかりません。しかし、似た大人ネコが時々うちの庭に来るらしいので、後者ではないかと実家の人たちは推測しています。若いオスネコだから、元気で気性も荒く、私が家に上がると近くに寄ってきてずっと唸っていて今にも攻撃されそうなので、ケージに入れてもらいました。

次の日、ケージから出たネコは、私にも少し慣れてきたようで、遊んであげたら、楽しくてしょうがないらしくて、しつこいしつこい。写真は、私の服の袖のところを噛みつきに来ているようす。

 

真壁の旧市街巡りは、真壁伝承館から始まります。ここは江戸時代の真壁藩、のちに笠間藩の役所である真壁陣屋のあった場所に作られた施設で、本館、歴史資料館、図書館、ホールからなっています。設計組織ADH(木下庸子、渡辺真理) が設計した建物で、グッドデザイン賞、日本建築学会賞の他、多くの賞を取っていて、建築物としても注目されています。

 

建物の写真をたくさん撮ったのですが、ファイルが壊れてしまい、お見せできるのはこの2枚だけです。

 

歴史資料館の展示。展示計画を東京大学総合研究博物館が行っているということで、片田舎の資料館にしては本格的な作りになっています。3万5千年前にはここに人が住んでいたのですね。

 

そして、真壁城があったのです。戦国時代に藩主の真壁家によって築城されました。その城下町としての名残が今の真壁旧市街です。平安時代には真壁長幹が、源頼朝の奥州合戦に従軍したそうです。それ以外にも、日本の歴史にはいろいろと絡んでいるようです。

 

真壁伝承館を出て、街を少し歩いてみます。ムラカミ書店では、真壁土を使った窯変(ようへん)陶器が販売されていました。鉄分の多い真壁土を用い、釉薬で表面を覆って還元状態にして、1300℃という高温で焼くと、10回に1回くらいの確率できれいな鉄の光沢が現れるので、それを売っているのだと、(おそらく)作者の作二郎さんが熱心に説明してくれました。独特ですね。

 

蔵を利用したクラフト屋さん。

 

村井醸造。

 

根本医院。門の左のほうに立っているのは登録文化財のしるしです。真壁には、102棟の登録文化財があるそうです。

 

上宿通りの先の山のふもとのあたりが真壁城跡です。

 

伊勢屋旅館。明治中期の建物。

玄関の雛人形を中心とした置物や装飾に、タイムスリップしたような感覚を覚えます。

江戸時代には勢州楼という料亭だったそうです。

 

すこし歩いただけでも、これだけの古い建物がありました。多くは明治時代の建築のようです。

ここ真壁町は交通の便がわるいのが残念です。私が小学生だったころは、筑波鉄道というのが通っていたのですが、廃線となり、いまは陸の孤島のような場所です。水戸線岩瀬駅とつくばエクスプレスつくば駅からバスで行けるようですが、不便です。それでも、ゆっくり1日かけて探索してみたいなと思う町でした。その時は、伊勢屋旅館に泊まりたいものです。



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