18年にもなりますか

感じた事、出来事、いろんなこと書き綴ってます。

おおくの女性たちが気づかないうちに

2004-08-18 22:22:36 | 

部下の一人が辞めるといいだした。ソフトウエア業界のなかではそんなに珍しくない話だが、こちらとしては優秀なSEには一人でも残って良い仕事をして欲しいと考えているし、その為にいろんな「トライ」をしてもらっているつもりなので、大変残念。
なんどか「説得」をしてみたが、まあ、いろいろと考えることもあったようで、決心は変わらない。

この辞めるといいだした彼女は、中途入社で、あまり豊富なSE経験を持っていたわけではなかったが、コンピュータソフトウエア業界でいろいろとやってみたいことがあったようで、入社当時から大変な頑張りを見せてくれたし、技術的に初めて出会うことに対しても正面からぶつかってくれる大変期待の持てる人材だった。いろんな事を経験させて分ったが、彼女はポイントを掴むのが上手いし、感もいい。「こりゃ結構いい素材だなぁ」と、真剣に彼女の成長をねがって、彼女にとってはちょっと荷が重そうな仕事をしてもらったりもした。

その彼女が辞めるといいだしたのだから大変つらいのが正直な気持ち。

会社に魅力がなかったり、職場の環境の問題もあったのかもしれない。結局3年ほどで辞めることになった。これからもっともっと多くの経験を積んで優秀なSEになって欲しいというのが正直な願いだったが、まあこれも彼女の人生だから仕方がない。


コンピュータソフトウエア開発の世界では優秀な女性SEは珍しくない。かくいう私の家内も元SE。いろんな仕事をやって最後にはSEにたどり着いたが、私との結婚後しばらくして辞めた。自分の口から言うのも憚られるが、彼女なかなか優秀なSEで、SE職を辞してからもう20年近くなるが、論理的思考は全く衰えていない。みかけは40歳代のごくごく普通の主婦なのだが、実はむちゃくちゃ頭の回転が速くて、なんでも飲み込みが早くて、要領もいいのでどんな職場でもそれなりにこなしてしまう。ちょっと褒めすぎか。(^_^;)
部下の退職のことがきっかけではあるが、自分の奥さんが優秀なSEであることを考えると、これまたもったいない選択をさせたかなぁと考える。

女性は職業選択の幅を広く持ち、男性諸氏から見るとこだわり無くいろんな職業にチャレンジをしている。ただその分、「極める」という部分からどうしても遠ざかってしまうのは、先の例の通り何とももったいない。いわゆるキャリアウーマンだけが優秀なのではなく、きっと女性諸氏は大概の場合仕事を続けることが出来れば、優秀になるのではないかと考える。

男性諸氏には、多くの女性がこのことに気が付く前にしっかりと経験とキャリアを積んでおくことをオススメする。いや、もしかしたら多くの女性はすでにそれには気が付いていて、男性ががんばることをしたたかにも期待しているのかもしれない。もしそうであれば、完全に男性は女性の手のひらの上で遊ばれているといえる。






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体操ニッポン28年ぶりの金メダル!おめでとう!

2004-08-18 22:02:48 | 
号外がでるほどのニュース。日本男子体操が団体で金メダルを獲得!

だれがどうだったかは、既報に預けるが、メダルの無かった2大会中日本が「原点に還って」基本を大切にした練習を積み重ねてきた成果が今回の金メダルにつながった。派手なパフォーマンスや難易度の高い技術も決して軽視はできないが、それでもやはり、「基本」が出来ていないと何事にも「説得力」が無いことを証明したのが今回の金メダルだと思う。

ストリートミュージシャン、ストリートダンサー、オーディション番組からのメジャーデビューなどが、若者に夢を与えてくれるのはありがたいが、でもやはり基本が出来ていないと長続きしないし、それぞれのパフォーマンスに何の説得力も持たない。

世界的に有名なバレエダンサーの一人、ファルフ・ルジマートフが来日したときに開催されたGALAを観に大阪のフェスティバルホールへ出かけたが、2階席からの観賞だったにもかかわらず、彼の演ずるダンスの迫力に、まさに目の前まで来てパフォーマンスを演じているかのような錯覚に陥ったことを今でも覚えている。

声を出した訳でもない、音楽を聴かせたわけでもない、ただ自身の肉体を使ってのダンスなのに。感情表現がなされていて、身震いがするほどの迫力を感じさせられた。躰を動かすだけで感情表現が出来、しかも迫力をもって観客に伝えられる。やはり「基本」無くしては考えられない。




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自分じゃないほうがいいのではないか?

2004-08-18 00:57:09 | 
「自分じゃないほうがいいのではないか?」という悩みはだれもが持つものだと思います。かくいう自分自身も仕事上の責任からそんな風に考えないこともありません。
でも、いざ自分の部下からそのような相談を受けると、自分のことをちょっと棚に上げてしっかり激励してしまいます。その会話の中身を反芻してみると、半分ぐらいは結局自分自身への激励であったりもするので、部下を激励したのか、自分が激励されたのかよく分らなくなります。

「自分じゃないほうがいいのではないか?」というのは、その部下によると「仕事のことで悩んでいて真剣に考えてそういう結論になった。」との事だけども、私はそれには全く賛成できないとにべもなく否定した。
「だれがどの仕事をするべきか、どの仕事をしてもらうのか?は上司である私が考えること。あなたが考えるのは、どうすればきちんと仕事が出来るかであって、あなたが仕事をやることが大前提。なのに、真剣に考えた結論が、自分じゃないほうがいいというのは、考える内容が間違っている。考えなきゃならないことを考えずに、考えなくていいことを、考えている。」

仕事がうまくいかない、思った通りにならない、自分には向いていないんじゃないか、、、という否定の思考サイクルにはまるとどうしても考えることがおかしくなってくる。もちろん先に述べたとおり自分でもそう考えるときもあったりする。
物事を進めてきて、ある時点からうまくいかなくなって、そのときに何を考えるべきかといえば、「どうすればうまくいくか?」ということであって、「自分は向いていないんじゃないか?」ということでは絶対にない。

例としてはちょっと極端かもしれないけども、それはあたかも、アスリートが、アテネオリンピック真っ最中、100mの世界記録保持者のモーリスグリーンに勝てる見込みがないから、自分には100m走が向いていないんじゃないかと考えるようなもの。そんなんだったら、オリンピックは成り立たないし、歴代の100m走の記録保持者が出る事なんて無かったはず。だって、最初に早く走った人がいて、後に続く人たちが、「自分にはムリだ」なんて考えていたら、記録なんて絶対にやぶられたりしない。
もっと速く走るにはどうすればいいか、どうやれば体格や筋肉などが劣っている自分が勝てるのか?を真剣に考え、何度も何度も試行錯誤を繰り返し、ねばり強く、諦めずにいることができたかが結果を左右するのであって、向いている向いていないは本来は結果を左右するものではない。

この手の例には枚挙にいとまがないが、プロ野球では、野茂英雄投手、バレエダンサーでは熊川哲也、古くは、水泳ニッポン、”フジヤマのトビウオ”と賞賛された古橋広之進。つい最近のニュースでは、北島康介、ちょっと古いけど、女子陸上マラソンでの高橋尚子などもそうだろう。戦う前に諦める。どうすれば勝てるかを考えるのではなく、「自分は向いていない」といった負ける言い訳を考えるなんていうことでは、きっと偉業は成し遂げられなかっただろう。

だれしも人間だから、弱気にもなるし、すべてを投げ出したくなることもある。でも人間だからこそそれを乗り越えるチャンスも与えられている。ようするに自分自身の選択がすべてを決めているように思える。

部下からの相談で、改めて自らの気持ちの弱さを認識し、また一歩精神的に強くなれたことに感謝である。






コメント (2)
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