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スポーツ考(2)

2004-08-27 01:24:31 | スポーツ
アテネオリンピックでの新体操競技の模様をみて感じたのだが、衣装といいBGMといい「これはもはや体操というよりも、ダンスじゃん。」という印象を持ちました。

いったいどこからがダンスでどこまでが新体操なのだろう。もうちょっと広く考えて中国のいわゆる雑伎団が見せる技も含めると、いったいどこまでがスポーツなのだろうかと考えてしまう。

一昔、二昔まえの新体操といえば”基本は体操”という印象だったし、衣装も今から考えるとごくごく普通のレオタード。ちょっとダサめの印象だったが、いまはもう殆どダンスのような衣装である。実際に新体操の選手たちによるエキジビションでは小道具なしに”踊り”を魅せたことでもわかるように、年々”芸術点”を強く意識していることが分る。こう書いたからといって、新体操に含まれる”芸術性”を否定するわけでは全くない。おなじように”芸術性”を評価する競技として新体操以外にもシンクロナイズドスイミングや、フィギュアスケートなどがあるがそれらはすべて”魅せる”点も評価される競技だ。バレエファンとしては、それらの競技のなかでバレエの基礎をきちんとやっている選手の魅せ方に対する理解や技術には拍手を送りたいし、やはりしっかりと、見ている私たちをその芸術性で魅了して欲しいとも思う。

自分としては新体操がスポーツかどうかという議論は別にしたいわけではないが、一昔の”体操”という印象から”ダンス”という印象になったのは紛れもない事実。さて、”ダンス”をスポーツと呼ぶか、”新体操”をダンスと呼ぶか、これからおそらく発展する新体操の未来を想像すると、後者のような気がする。



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