18年にもなりますか

感じた事、出来事、いろんなこと書き綴ってます。

第27回 東京国際映画祭 「マイティ・エンジェル」

2014-10-28 01:10:00 | 映画
欧米では常に社会問題の一つになっている「アルコール依存症」。
この映画は、主人公である一人の売れっ子作家のアルコール依存とそれに纏わるストーリー、そして依存症治療の為の療養施設の中で、主人公と同じように、いやそれ以上に問題を抱える依存症患者たちのストーリーから構成されている。

映像も、ストーリーもなんのためらいも無く人間の弱さを描きながらもストレートに迫る。単に迫力ある映像でガンガン迫ってくるのではなく、心理的にも遠慮なく迫ってくる。とにかく心理的に圧倒される。


監督/脚本 : ヴォイテク・スマルゾフスキ
撮影監督 : トマシュ・マデイスキ

キャスト:ロベルト・ヴィエンツキェヴィチ、ユリア・キヨフスカ



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第27回 東京国際映画祭 「1001グラム」

2014-10-28 00:55:00 | 映画
ノルウェーの監督ベント・ハーメルと、ノルウェーの女優、アーネ・ダール・トルプによる、ソフトなタッチの映画。

ひとつひとつのカットが丁寧で、「そうそう映画ってこうだよな」とうなづいてしまう構成。ストーリーも映像も編集もおだやかな空気の流れの中で進んでゆく。

タイトルの1001グラムがとっても効いてるお話。いい映画でした。

監督/脚本 : ベント・ハーメル
撮影監督 : ジョン・クリスティアン・ローゼンルンド
編集 : アナス・レフン

キャスト:アーネ・ダール・トルプ、ロラン・ストッケル

2014年ノルウェー-ドイツ-フランス






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第27回 東京国際映画祭 「神様なんかくそくらえ」

2014-10-27 01:20:00 | 映画
アメリカ、ニューヨークを舞台にほぼリアルな若者の姿を描いた、ノンフィクションドラマとでも呼ぶべき作品。

カメラワークや構成、脚本などより、この映画が出来た過程がこの映画の持つ迫力とカラーの所以だ。

この作品の監督をしたのはジョシュア・サフディ、ベニー・サフディ兄弟。かれらは、ある映画のキャストを探す為にニューヨークの街で、それとは分からないようにリサーチしていた。その帰路で、一人の女性を見つけたが、その女性が主演のアリエル・ホームズ。

その後、サフディ兄弟が、数度アリエルに会うたびに、彼女の話に興味を持ち、彼女がホームレスであることを知る。そこから、今回の映画の着想になったそうだ。ストーリーは主演のアリエル自身が書き、それをジョシュアが脚本にし、編集はベニーが担当した。

ほぼすべてのセリフに、Fxxxin'が連発され、まあ耳をふさぎたくなるくらいの生な感じだった。

ニューヨークに住み、クスリをやり、タバコ、酒、ケンカにまみれ、まともな稼ぎ方が出来ない、社会の底辺とも呼べるような若者がニューヨークには普通に存在していて、しかし彼らは決して人生を投げているわけでもなく、普通に愛ややすらぎを求めている。しかし求めても、求めても手に入らず、拒絶され、再びまたクスリ、酒に頼ることを繰り返す。リアルにストレートに荒々しくそういう風景が伝わってくる映画です。



監督/脚本 : ジョシュア・サフディ
監督/編集 : ベニー・サフディ
脚本/編集 : ロナルド・ブロンスタイン
キャスト:アリエル・ホームズ、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、バディ・デュレス

2014年アメリカ-フランス


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第27回 東京国際映画祭 「来るべき日々」

2014-10-26 00:54:00 | 映画
今年の映画祭、2本目のコンペティション作品。「来るべき日々」 原題:The Days Come [ Les Jours Venus ]

監督自身が映画監督を職業とする主人公として、「老い」と「映画作り」について「家族」「お金」などをおりまぜながら展開する、文学的味わいの作品。

自分としては、こういう映画らしいカットを使った、クロスストーリー作品が大好きなので観ていて面白かった。上映後のQAセッションで監督自身が語っていた通り、最初考えていた脚本構成にはかなり実験的で大掛かり、観ている人への負担が大きい(しかも監督自身の負担も大きい)ことから途中で諦めた(本当か?(笑))らしい。ヨーロッパの人たちのおおらかな映画作りに対する姿勢はやっぱ好き。

監督/脚本 : ロマン・グーピル

キャスト:ロマン・グーピル
     ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ
     マリナ・ハンズ
     ノエミ・ルヴォスキ
     ジャッキー・ベロワイエ

2014年フランス



http://www.filmsdulosange.fr/en/film/208/les-jours-venus
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第27回 東京国際映画祭 「壊れた心」

2014-10-25 20:58:00 | 映画
久々の映画の投稿。

第27回東京国際映画祭が今年も始まりました。

まず最初に紹介する作品は、壊れた心 原題:Ruined heart htto://www.ruined-heart.com

ミュージシャンで、詩人で、映像作家として有名なケヴィン。彼がが映画監督をすると、こんなにまで遠慮なく人の心をえぐり出す作品になるんだなと圧倒された。
日本の北野武、松本人志など様々な非映画人がインパクトのある作品を公開しているが、そのどれよりもぶっ飛んでいる。しかし、映像作家としてのキャリアに裏付けられた構成は、観ているものをずっと引きつけてくれる。

音楽と映像と、映画の新たな組み合わせを芸術として、どうだ!と価値観を覆される勢いで観ることになる作品。

日本での商業公開には難しいだろう作品を観られるTIFFならではの注目の一作。

監督・脚本・音楽: ケヴィン
撮影監督:クリストファー・ドイル

キャスト:浅野忠信、ナタリア・アセベド、エレナ・カザン

2014年フィリピンードイツ


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