「北斎展」には2回行った。
会場にいた時間は合計5時間以上にも及んだけど
まったく退屈しなかった。むしろ物足りないくらい。
この展覧会に行くまでは、北斎=富士山の人、程度の認識しかなかった。
こんな凄い画家だったとは。
晩年の北斎は「画狂老人」と名乗っていたそうだけど、
私なら「画神」と呼ぶ。もしくは「天才」と。
この画家の絵は、まず構図が素晴らしい。
どんな大きさ・形の画面であれ、対象物を絶妙に配置するセンスには驚嘆。
(掛軸に描いた絵も、幅の狭さをまったく感じさせない。)
それから、筆遣い。
80歳を過ぎても筆に迷いがない。線がスーッと伸びている。
さらに、どんな質感のものでも再現してしまう描写力。
(墨絵の蛸のヌルリとした質感、あれどうやって描いたんだろう??)
最後に、絵のもつ雰囲気を自在に操れること。
あるときは緊張感を漂わせ、またあるときはユーモアを吹きこむ。
これが私には一番の魅力だった。
並外れた技術に加え、人間として懐の深さも併せ持った画家なのだなぁと思った。
凄い絵がたくさんあったので、今回は図録を買いました。
(展覧会の図録を買ったのは10年ぶりです。)
これは北斎が85歳のときの作品。
力強くてスピード感にあふれた、迫力ある絵でした。
花鳥図の画面構成にはただただ感心するばかり。
Bunkamura ザ・ミュージアムで12月まで開催してた
「スコットランド国立美術館展」へ。
この美術館には10年ちかく前に行ったことがありますが、
記憶に残っているのはレンブラントの自画像のみ。
今回の展覧会は、スコットランド出身の画家と
フランスの印象派にスポットを当てた展示でした。
パンフレットの「キンポウゲとヒナギク(画家の娘)」はヒュー・キャメロン、
ポストカードの「エディンバラ城とノール湖」はアレキサンダー・ネイスミス。
どちらもスコットランドを代表する画家だそうです。
今回のお気に入りはジョゼフ・ビドーの「公園の木々の道」。
木々の葉を照らす光の描写と、
道の向こうに景色が広がるっていう構図が好き。
「スコットランド国立美術館展」へ。
この美術館には10年ちかく前に行ったことがありますが、
記憶に残っているのはレンブラントの自画像のみ。
今回の展覧会は、スコットランド出身の画家と
フランスの印象派にスポットを当てた展示でした。
パンフレットの「キンポウゲとヒナギク(画家の娘)」はヒュー・キャメロン、
ポストカードの「エディンバラ城とノール湖」はアレキサンダー・ネイスミス。
どちらもスコットランドを代表する画家だそうです。
今回のお気に入りはジョゼフ・ビドーの「公園の木々の道」。
木々の葉を照らす光の描写と、
道の向こうに景色が広がるっていう構図が好き。