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テレビ夏ドラマ低迷

2012年09月01日 08時59分37秒 | Weblog

 外見や知名度で埋め尽くすテレビドラマ。低視聴率が多い。

 韓国テレビドラマと日本のテレビドラマの違いは「演技の質」と思われる。

 日本人の演技には「嘘」が多すぎる。心の動きが伴わない表面だけの「ジェスチャ」みたいなものが多い。

 少しそれるが、ローラーと言うタレントがいる。感情表現がないので手で何かの仕草をする。ある意味で心の表現を指や握りこぶしで代替している。ひとつのポジションを得ているが、いずれ飽かれて「一発屋」で終わる。

 テレビドラマの出演者は外見はよくなったが、演技の真髄を知らない。

 演劇では演技は「行動」であると解明されている。行動には内面的・肉体的・衝動的とある。この3要素で今のテレビ俳優を見ると、内面(心)と衝動が弱い。

 われわれがドラマを楽しみ、感動するのは内面と衝動の行動だ。

 ロンドンオリンピックで一番の感動シーンは400mメドレーで日本がメダルを取った瞬間だ。プールサイドの3名が抱き合って喜んだ。「北島選手に手ぶらで返すわけには行かない」と言う強い熱意があり。それが実現した瞬間に、心・肉体・衝動の3原則が爆発したのだ。

 テレビ解説者はプール水面にいる選手に先ず、感謝、喜びを伝えるべきなのに、水面の選手はほったらかしで、3人が抱き合ったとテレビドラマを書く人的な表現をした。

 プールサイドの2人が抱き合ったのにそこに北島選手がいたから、つまり北島選手にメダルが実現したからだ。「北島さん、よかった、よかった」の心の行動だ。

 ところがテレビドラマでは、理屈ずめで3人が水面のアンカーに手を差し伸べるであろう。これが面白くないひとつの原因だが、俳優の演技においてもプールサイドの3人が肉体的行動だけで終わるものが多い。つまり内面的・衝動的行動が薄いのだ。

 端的にいうと日本のテレビドラマは、簡単でやり易いところで勝負するので、視聴者から見放されているのだ。

 原点を見失った演技は、下降あるのみだ。

 



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