40才の男性が今日、教室に現れた。2回目だ。
随分声にはお金をかけたと、損したお金の大きさを感じさせる言葉だ。
一番高かったのは1回5万円、それも1時間弱でだ。
オペラ歌手などにボイストレーニングする高名な先生らしい。
マイケルジャクソンの声の先生にも日本のボイトレ師がアメリカへ行くとも言う。
こちらは方法を盗みに行くらしい。
私は1ヶ月2回で1万円だ。
そんなに安くても5万円の先生よりはるかに声には役に立つらしい。
紅白歌合戦に4回出場した女性歌手も今日現れた。
4ヶ月目だがどんどん声はよくなる。
女性にとって低音が出る。つまり楽に出して半音、一音程下がるのだ。
これは一般のボイストレーナーにとっては至難の業で、殆ど不可能な仕事だ。
あるつぼを押さえるとこれが可能になる。この発見に私は50年かけた。
紅白出場歌手には子供が2人いる。まだ小学生だ。途中で携帯に電話がある。家を抜け出すのが大変なようだ。
最高の声のツボを押さえて、低音が楽に・豊かになった。「もういいだろう」帰りなさいの意味をこめて私が言うと「まだやる」と彼女は粘る。
改めて声を出した彼女は「帰る、子供が待っているから」と早めに稽古場を出た。十分満足したからだ。
20年間1円も私は値上げしていない。しかし簡単には入れない。この間、稽古場の賃料は4割ほど値上がりしているが上げない。馬鹿な男だ。
本当に自分の声を良くしたい人のみに限定している。無制限には入会させない。頑固な爺だ。
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