joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

“Water” by Makiko Hirohashi

2004年10月21日 | Music
広橋真紀子さんという作曲家の方をご存知ですか?

彼女が作った“Water”というインストゥルメンタル・アルバムがあります。デラというリラクゼーョンCDを販売している会社から出されたもので、レコード店などでデラのCDが集められた棚を見かけたことのある人も多いと思います(広橋真紀子さんのHPで、この“Water”が試聴できます。デラのページでも可能です)。

僕がこの“Water”を買ったのはもう5年ぐらい前になると思います。当時東京の国立という場所に住んでいた僕は、それまでの焦りすぎから頭がもう働かなくなりかけていて、どうにかしなければと感じていました。


そのころに金盛浦子さんなんかの著書を読み始め、こころをゆっくりさせていくことに興味を持ち始めました。それ以来、こころをあつかった本なんかを今も読んでいます。

“Water”はそういう疲れていたときに、そのジャケットを見て、買うのが当たり前であるかのようにして買ったCDです。水色のきれいなジャケットと試聴した水の音のサウンドにひきつけられたのです。

中身については、聴いて下さいとしかやっぱり言えないのですが、どの曲もとても透き通っている素敵な曲です。

「癒し系」のサウンドは世の中に無数にありますが、わたしにとってこのCDは安易に人を癒そうとするものではなく、純粋に楽曲の素晴らしさで癒してくれるもののように感じています。他にもいろいろ癒しサウンドを試してみましたが、やはりわたしにとってこれはベストの一つです。

5年前に買ったものですが、それからずっと、今でも聴き続けています。同じものをこんなに聴き続けるのは、ちょっと他にはありません。



同時に、これを聴くと買った当時のことをよく思い出します。自由にあった時間を怠惰に過ごしただけのように思ったこともありますが、じつはとても豊かな時間を過ごしていたのかもしれないとも感じます。

このCDと、夜に国立のドトールの2階で飲むロイヤル・ミルクティー、他にも『なまけ者の悟り方』や江国香織との出会いなど、それまでとはちがう自分をつくりはじめたのがこの頃だったように思います。

そのころ出会ったものと今も深くつきあっているとは言えないけれど、その延長線上にじぶんはいるんだなということが、じぶんには分かります。