joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

ダイエーについて

2004年10月14日 | 店舗を観察して
御存知のように、ダイエーが産業再生機構に自社の再建を委ねるそうです。なんだかテレビのニュースの扱いを見ていると、ダイエーが倒産でもしたかのような悲壮感が漂っているのですが、「再生」機構なんだから、もっとポジティヴな報道をしてもいいとも思います。

僕自身の個人的な消費者感覚からすると、今のダイエーに足を踏み入れると、なんだか物悲しい気がする。これは、うちの近くの地方店だけじゃなく、例えば神戸の中心地のダイエーに入ってもそんな感じがします。たとえ人がある程度入っていても。

なぜなのだろう。なんだか、今のダイエーは、まず廊下がとても安っぽい感じがする。適当に汚れている白色という感じで、他に壁もただ薄いコンクリートがあるだけという感じで、建物にワクワク感がないのです。

これは単に経費の問題なのだろうか。たとえば、一頃ほどではないとしても、ユニクロの店には活気がある(or戻ってきた)。でもユニクロの商品は安いし、ユニクロの建物も取り立てて豪華な内装がされているわけではない。

そこには一つのテーマを打ち出しているから、「今自分はユニクロの価値観(安いけど、清潔でシック)を共有しているのだ」という気分にお客はなれるのだと思います。ユニクロの店に入るお客は、「神様」というより、お金を出して、「ユニクロ」という一つのストーリーに出演・参加しているのかもしれません。

これはユニクロだけじゃなく、スターバックスやHMV、amazon、なんかにも共通しているように思います。そのお店が打ち出す価値観、ライススタイルに参加することに、お客自身がワクワクしている。

関西ではあまり見かけないけど、小売ではマツモトキヨシなんかもそうなのかもしれませんね。

それに対してダイエーはどんなストーリを出してくれていただろう。昔はともかく、最近のダイエーはだだっぴろい建物に整然と商品が置かれていただけで、その整然さが逆に退屈感をもたらしていました。

たしかに安いものも置いているけど、なんだかただ商品を置いているだけ、っていう感じで、足を踏み入れても全然ワクワクしない。まあ、主婦層の人はもっとべつのことを感じているかもしれないし、うちの近所のダイエーはそこそこ繁盛しているみたいだけど

(ソース)