おかんのネタ帳

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百年の秘密

2018-05-04 23:56:37 | 演劇・舞台
3日の憲法記念日、今年は祭り見学に行かず、
兵庫県立芸術文化センターの阪急中ホールへ舞台を観に行きました。



6年前の初演が、あまりに感動的だったので、
再演されると聞き、行くことにしたんですね。

ナイロン100℃という劇団の、25周年記念として、
再演が決まったと言う「百年の秘密」。



脚本は、岸田國士戯曲賞など数々の賞を受賞している、
ナイロン100℃を主宰する劇作家、ケラリーノ・サンドロヴィッチさん。

ケラさんの作品は、昨年の「陥没」、一昨年の「8月の家族」など、
いくつか観てきていますが、この作品は、徳に印象的な作品です。

80年にも及ぶある一家の物語で、2人の女性の、
12歳の時から78歳で亡くなるまでの、2人の友情のお話。

メイドのメアリーの語りで、時系列どおりではなく、
時代が行きつ戻りつしながら、ストーリーが展開します。

ドラマチックな家族とその周辺の人たちの人生、
12歳の時の二人の「秘密」が解き明かされることで、
すべての伏線が回収されていくんですね。

ケラさんの舞台は長いというけど、3時間半。
休憩が15分、でも、息を凝らして観るというくらい、
6年前と同じく、物語に引き込まれる舞台でした。

主演はナイロンの女優、犬山イヌコさん、峯村リエさん。
78歳の老女だけでなく、今回も、4歳児を演じきるという、
ほんとに、すごい女優さんたちです。

お兄さんを演じた大倉孝二さんもやっぱり良かったし、
客演の萩原聖人さん、山西惇さん、今回初登場の泉澤祐希さんも、
しっかり、役を演じきってはりましたね~

ケラさんがこの舞台を再演したいと思ったことがパンフに書かれていますが、
東日本大震災がきっかけとなって、書こうと思われたんですね。


※クリックすると大きくなります。

今回、神戸の友だちと観に行ったのですが、
「すごいなぁ~」というのが、二人の観劇後の感想でしたね。

初演の時もそうでしたが、大きなニレの木を中央に、
一つのセットの中に、家の中と外の庭という、
2つの場所が設定されてるんです。

そして今流行のプロジェクションマッピング。
6年前もそうでしたが、映像が効果的に使われてるんですね。

また、ストリーテラーでもあるメイドのメアリーの語りの時に、
出演者がみんなで小道具を動かして場面転換をしたりするんです。

笑えるところももちろんあるんやけど、
客席も、集中して舞台を観てるという感じで、
長さが気にならないくらい、面白い舞台でした。

感想を書きかけたらキリがないのですが、
「相棒」でヒマ課長を演じてる山西さんが、
浮気性な弁護士で、罪作りな人やったり、

「ちりとてちん」で順ちゃんのお母ちゃんを演じた松永さんの、
腰を落として老いた母を演じる姿とか、細かい演技にうならされたり、

ポケモンの声優でも知られるイヌコさんはともかく、
「真田丸」で人気の出た峯村さんが、
ばかでかい?4歳児を演じてたり。

ラストが・・・あっけないというか。
ちょっと、ホロリとさせられますね。




今回もパンフを買いました。
読むところがいっぱいあって、まだ読み切れてませんけどね。


兵庫は終わり、来週は愛知と長野で上演するそうです。





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