木春菊の雑記帳

2005年6月開設の徒然日記。その時みたマーガレット(木春菊)が名前の由来です。

時代を支えた冷蔵室

2017-10-04 14:30:14 | 首都圏(東京以外)
繭の成長を天然の冷気で
調節することにより
生糸の通年生産を可能にした場所

荒船風穴
富岡製糸場などとともに
「明治日本の養蚕遺跡群」として
世界遺産登録されている場所です

第一風穴跡地の上から
撮影したのがこちら↓

全部で3つの風穴がありました
かつてはこの傍らに木造、
後に白壁造りの貯蔵庫があり
地下には全国各地から預けられた
多くの繭たちが収納されていました

戦後、冷蔵庫が普及し
また、ナイロンの登場で絹が衰退
そのため、この風穴が貯蔵庫として
機能していたのはたった30年とのことです

しかし、この貯蔵庫により
日本が世界一の養蚕大国となり
絹が庶民の手にわたることになりました
規模こそ小さいけれど
世界遺産に相応しい存在です。

ちなみに第2風穴の上には
縄文時代のほら穴あとがあるそうです
こちらは獲物を保存していた
天然の冷蔵庫として用いられていたとのこと
車も携帯電話もないけれど
縄文人は知恵のある人たちだったのですね


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