CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

意味ないことかもしれないけれど・・・子どもの頃に教わった大切なこと。

2016-09-16 08:21:02 | 日記
誰かのお宅を訪ねて、玄関先でそのお宅の方が、見送ってくださることがある。
姿が見えなくなるまで、車が見えなくなるまで、佇んでくださっている。

そのことがなんなんだと言えば、それまでだが、見送られていると、悪い気はしない。

私の職場は、24時間体制の職場で、事務局の方は、残業がない限り定時で退社する。

おおむね夕方6時から、翌朝9時近くまで、館内は私の部署だけになる。

夜間に私のある職場のフロアーが貸し出されることがある。
そのとき、建物1階のエレベーターはセキュリティーの関係で利用できず、
裏の階段を3階まで登ってきた利用者が、インターフォンで到着を知らせ、私たちがドアの鍵をあける。

その方たちの会議などが終了し会議室の鍵を返却にいらっしゃる。
そして、いらした裏階段から帰ることになるのだが・・・

このとき、私はドアのカギをすぐには閉めない。
ドアのガラス部分にかかるブラインドもすぐにはしめない。

私は、会議室の鍵を受け取った後、その方が、階段を少し降りてから、
その姿を見送りはしないけれど、その方が見えなくなったころを見計らい、鍵を閉める。

昨日・・・いつものように、そうしている自分にハタと気づいた。

他の同僚は、鍵を受け取ると見送りながら、その方が出て行ったその瞬間に鍵を閉めブラインドを締める。
当たり前のことで、その行動に何の不思議もなく、自分の業務にもすぐに戻れる。

主な業務は電話を受ける仕事なので、電話が入らない限り、待つことになる。
私は、会議室利用者がドアを出たあと電話が鳴れば、電話に一本出てから鍵を閉める。
すぐに閉めれば施錠を忘れることがないので、仕事の確実性から言ったらその方がいいに決まっている。
閉めて、電話に出ればいいだけだ。

なぜ、私がすぐに閉めないか・・・

子どもの頃に親から教えられることっていろいろある。
身についていることは、たぶん、どう考えても少ない。

その身についていることの少ない一つが、お客様が帰られて、外に出て見送らない時、
その方が玄関を出られたあと、すぐに鍵を閉めたり、玄関の電気を消したりしてはいけないと教えられた。

玄関を出た瞬間に、鍵をカッシャっと閉められると、早く帰ってくれと思われていた・・・と感じるというのだ。
それがセールスマンだろうが、なんであろうが、同じこと。
たとえ自分にとって、その来客が『余計な』人だったとしても、礼に反する・・・と。

会議にいらしている方は『余計な人』ではありません。念のため。

とにかく、自分の都合から言えば、
その方が出ていくと同時にカシャっと鍵を閉めブラインドを閉めればいいのですが・・・私にはそれができない。
染みついているんですね、子どもの頃に教わったことが。

合理的ではないこと、あまり意味を持たないこと、かもしれないけれど、
最近は、鍵を閉めて防犯するのは当たり前のことだし、
私たちが業務中で電話を受けていることは、相手もご存じなのだから、
気にしなくてもいい無駄な気遣いなのかもしれない。

それでも、染みついているんですね・・・なんとなく、そうしないと、モヤモヤする。

昨日、ふと、そのことに気が付いて・・・
考えてみたら、この在り方って、私の基本になってるなと思った。

相手がどう感じるかということを、
相手に嫌な思いをさせないようにふるまうということが、どこかに染みついているなぁと。

いやいや、人生でたくさんの方に嫌な思いをさせ迷惑をかけお世話になっているのですが、
そういうことではなくて、常にそういう態度でいるということではなくて、
根っこにあるものというのだろうか・・・

とにかくだ、時代が変わっても大切にしなければならないことってたくさんあるなと思った日でありました。

さぁ・・・レッスンに出かける準備を始めるとしましょう(^.^)