CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

時間外診療のこと・・・今日は救急の日

2016-09-09 23:24:15 | 華麗なる加齢 あるいは 身体
例えば、夜、具合が悪くなったとき、
大きな病院なら、入院患者もいるし、
行けば診てもらえると思っている方も多い。

が、実はそうでもない。

大きな病院でも、その日当直しているドクターによって、
受診できる科目にかぎりがある場合がほとんどだ。

夜、大きな病院はいわゆる救急車を受け入れているわけで、
重篤な、命にかかわる方優先の時間帯と言っていい。

一週間前からの怪我や病気で、夜間の時間外診療を受ける・・・
というのは、時間外診療ではなく外来診療時間に受診すべきなわけで
明日仕事だから・・・明日から旅行に行くから・・・というのも理由にならない。

時間外診療は、外来時間ではない・・・つまり一般的に言う営業時間外だってこと。
『病院は、やっていない時間帯』だということを充分理解すべきだ。

医師の勤務状態は、過酷であると言っていい。
そのドクターが夜、勤務している。
どうしても、今、診療が必要だ・・・という病状ならともかく、
明日遊びに行くために、また仕事を休めないなどの理由で
医師の過酷な勤務をさらに過酷なものにするなどということはあってはならない。

それと、大きな病院なら、夜でも検査してもらえると考えるのは間違えで、
できる検査には、限りがあること、お薬一日分、
そしてたいていの病院が預り金を預けて、
後日、お会計が可能な時間帯に精算のために来院する必要が生じるということも多い。

遠くても、待ち時間が3時間かかろうが、4時間かかろうが、待ってでも診療してほしい状態のとき
お薬が一日分で、痛み止めが出る程度で、詳しい検査ができなくても、
それでも診てほしいとき、もろもろを理解したうえで、時間外診療を希望することになる。

救急の日・・・だから、少しだけ書いてみた。

時間外診療は、救急の時間帯だから早く診てもらえると思ったら大間違い。
命にかかわる方は、優先されるが、それ以外は『待つ』とことん『待たされる』と思っていい。

時間外診療を利用してはいけないと言っているのではない。
人間いつ具合が悪くなるかわからないわけで、その時必要であれば、受診すべきなわけで、
その判断は、本人あるいは、家族などがするしかない。

命にかかわるか、かかわらないか・・・わからない。
それは、本当にその通りで、医者でもないし看護師でもない場合、その緊急性の判断は難しいだろう。

てぃばぁ・・・このブログにも何度も登場した独り暮らしのお年寄りが、夜転倒して頭部打撲と裂傷があった事がある。
翌朝、ヘルパーさんが訪ねたときには、転倒したまま起き上がれずにいた。
ヘルパーさんが、我が家に電話してきて、119要請をしていいかどうかと聞いてきた。
後見人のような状態だったから、我が家に電話が入った。
意識はあったが、119要請をすることになった。
救急隊がやってきて、様子を見て、救急搬送の必要なしとの判断で帰って行った。
ヘルパーさんは、どこか脳外をと探してくれて・・・(なにしろ元旦でした)
時間外診療をしている脳外に確認の電話を入れて、向かうことになった・・・
そこで、軽い脳こうそくがあることが判明し、入院。
その後、残念ながら、てぃばぁは自宅に戻ることはなく、
ショートステイから、特養へ・・・そして最期を迎えた。

もちろん、救急隊の判断が間違っていたわけではなく、
確かにその段階での緊急性はなかったわけで、
それでも、傷もあったので、時間外診療をうけることになった。

家族や本人がその緊急性を判断するのは、ことほとさように、難しい。
毎日、病気の人を見ている医療現場にいるわけではなく、
めったに起きない状況・・・なわけで、そこで必ず判断が正しく行われるとは限らないわけだ。

しかし、やはり・・・救急車は、タクシーではないし、自分が早く診てほしいから呼ぶもモノでもなく、
命にかかわると判断したときに要請するものであることは、確かだ。

救急車を本当に必要としている人が、救急車が足りず、命取りになることもあるのだから。

自治体によっては、夜間診療を受けている病院を一括して教えてくれる電話があるところもある。
また、夜間診療を常時一定時間開設している科目などもあったりする。

救急車を呼ぶ前に、そういった医療機関がどこにあるのか、
また電話で問い合わせできるところがどこなのか、調べておくとよいかもしれない。

医療相談・・・こんな症状だったらどうすればいいか・・・
というようなことを病院に問い合わせられることは、少ないと考えた方がいい。
ドクターは目の前の患者さんの診療に当たっているから、相談まで対応できない場合が多い。

そういった相談窓口を設けている自治体もあるだろう。
それが、在るのかないのか・・・それも知っておくとよいだろう。

自然災害に備えること・・・が、言われているが、
毎日の暮らしの中で、いつ病気になるかもしれないし、怪我をしてしまうかもしれない。
そんなときのための備えも、しておくほうが良いな・・・と思うわけです。

九月九日は『救急の日』
時間外診療について・・・少し書いてみた。

我が娘は、下痢が続き、下血もしていたが、二か月近く、クリニックの通っていた。
暖かくなれば、少し良くなるかなぁ・・・というドクターの言葉。
本人も、たぶんよくなるだろうと思っていた。
服薬しながら、様子を見ていたが症状改善せず、食欲も落ちてしまい、紹介状を書いていただいた。
そして、潰瘍性大腸炎が明らかになったわけだが、
クリニックのドクターの診たてが悪かったとは、まったく思っていない。
そのドクターを信頼している。
彼女は、ドクターの意見を聞きながら、自分で判断するべきことは自分で判断していた。
この間、時間外診療は一度も受けていない。
外来の時間に診療を受けている。

緊急性を要する場合ももちろんあるだろう。
なにしろ、下血だから。
でも、その判断は、本人がすること・・・なのだ。
私は大きな病院での検査を何度か勧めたが、本人がその気にならなかった。
食欲が落ちた時点で紹介状をもらうという判断となった。

主治医と・・・つまり、地元のクリニック、かかりつけ医ときちんと相談をして決めた。

今日は、救急の日・・・命にかかわる方の命を救うため・・・
安易な時間外の受診を減らすために・・・少しだけ書いてみた。

そして大事なのは、病気なのに仕事に無理していくような社会ではなくなるように・・・ということ。
それは、大変かも知れないが、働く人、一人一人が実践しつくりあげていく社会常識なのだと思うわけです。
今の不安定雇用時代には、厳しい課題なのかもしれないけれど、とても大切なこと。

どうにか、救急の日・・・にアップ、間に合いそうだ。
さて、眠るとしましょうか。。。