陽だまりの中のなか

前田勉・秋田や詩のことなど思いつくまま、感じたまま・・・。

発見! 高木恭造詩集『まるめろ』

2018-11-17 | 詩関係・その他

   

 昨日、いつも行く古書店で高木恭造詩集「まるめろ」に出会った!
 高木恭造(1903年~1987年。青森市生まれ~弘前)と言えばやはり津軽弁による方言詩。私が20代前半の頃、詩の勉強会か何かの催しだったと記憶するが、赤いソノシート(と言ってもすでに死語となっているメディアなので、知っている人は私と同年代かその上の人あたりかな?薄いビニール?製のレコード(これも死語か))から流れてくる高木自身による津軽弁朗読詩は強く印象に残っている。
 
もちろん買った。値段は申し訳ないくらいに安かった。その後の予定を変えてすぐ帰宅し、付録としてついているソノシートをプレイヤーにかけてみた。(レコードプレイヤーをまだ持っていること自体も”死語”かな?)残念ながら傷があり針が飛んで同じところで繰り返しになってしまうが、それだっていい味だと一人頷く。奥付には『方言詩集まるめろ 新装版』、昭和48年12月10日初版発行・昭和55年9月10日六刷発行、発行所は津軽書房、定価950円とある。
 『まるめろ』が上梓されたのは1931年(昭和6年)高木が28歳の時。手にしたこの詩集は”新装版”とあるから、その後何回か出されたものなのだろう。(ウィキペディアを見ると棟方志功装幀版とか作者朗読ソノシート付きといったように何回か発行されているようだ)

 何か大きないいことに出会えた気分で、久々に気持ちがいい。読むのはあとでゆっくりと。

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