陽だまりの中のなか

前田勉・秋田や詩のことなど思いつくまま、感じたまま・・・。

根本昌幸詩集 『昆虫の家』

2017-06-07 | 詩関係・その他

      

 福島の詩人、根本昌幸さんが第10詩集となる『昆虫の家』を刊行された。東日本大震災、原発事故に遭った後に出版された先の詩集『荒野に立ちてーわが浪江町』から3年が経った。著者は依然として避難者の身で故郷にかえること叶わないまま異地に住む。
 詩集『昆虫の家』は、著者のライフワークとする「昆虫」をテーマとしている。時に昆虫自体としての眼で、時に人間の眼を通した昆虫の位置から”社会”の本質、価値観を見通す。解説で詩人鈴木比佐雄氏も触れているが、カフカの小説『変身』をふと想起させるような世界観も見て取れる。

 発行日:2017年6月7日
 発行所:㈱コールサック社

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