静岡掛川の詩人山崎ゆめ子さんが第2詩集、著作物として5冊目にあたる『水舟』を上梓された。 詩人で歌人で俳人でもある方。
情感豊かに自然を見つめ亡母の愛を見つめ今の自身を見つめている。言葉の確かさと豊富な語彙、花の名が多く出てくる詩集である。
ああ今日は ああ花器に茶の花を浮かべ ああ花に問う ああ人は運命を負うほかないよねと ああ花は黙ってじっと私を見つめかえす ああ自らも冬の寒さに耐えながら ああ生かされているのだというように
(「茶の花」最終連 )