海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

屋外木材講座9   屋外で木材を使うための実例

2016年04月21日 05時17分20秒 | 屋外木材講座
屋外木材講座9 

屋外で木材を使うための実例


屋外で木材を使うために様々な取り組みをしている実例です。




とある場所のウッドガードレールですね。




木材の需要拡大につながると大いに期待されて、鳴り物入りで、販売されましたが、見るも無残な姿を晒しています。




【写真1】のように新しく更新するのであれば問題は、新規に取り替える予算の問題だけです。


【写真1】


しかし、【写真3】のようにガードレールを手前に新規に設置されては、何のためのものなのか?になってしまいます。

【写真3】




何が、間違いだったのでしょうか?




問題は、いくつもあります。




このような事例が出てしまうと業界を上げての木材の需要拡大活動に支障がでてしまいます。そのことをわかっている業界の方は、「屋外に木材を使うな!」という方もいます。




決して、私は、この製品事例を非難・中傷するものではありません。しかし、屋外で木材を使うのなら、やるべきルール作りが必要なのです。




日本の木材は、JASと言う規格に基づいて生産されます。(全てではないのですが…)日本の基準ですから、その基準を満たしたものは、大丈夫というお墨付きを得たと思うのです。しかし、どうも、そうではないようです。


【写真2】


話は、変わりますが、サボテンは、人間の言葉が、わかるそうです。

毎朝、サボテンさんに優しい言葉をかけながら、水を差すと言葉をかけなかったサボテンとでは、成長が違うと言うのです。




【写真4】のウッドガードレールは、竣工から、14年経過しています。まぁ、仕方のない状況と考えて、橋の欄干部【写真1】は、取り替えたのでしょう。
【写真4】




もう一つ。




法隆寺の宮大工の棟梁の西岡氏の話です。

法隆寺が、何故、1400年も建っていられたか?世界最古の木造建築群として残っているのか?

西岡氏は、法隆寺の宮大工の存在をあげています。宮大工は、町屋の大工工事を請け負わないそうです。法隆寺の近くで自給自足の生活で、毎日、法隆寺に出向くのです。




「サボテン」と「法隆寺」では、かなり、飛躍していますが、木材が、生き物と思えば、理解してくれるのではないでしょうか?




大切な事は、屋外に木材を使用することは、どれだけ愛情をかけるかで、随分と違ってくると考えるのは、私だけの考えでしょうか?


コメント
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