海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

屋外木材講座7 ウッドデッキの張り方

2016年04月12日 23時58分36秒 | 屋外木材講座
屋外木材講座7




ウッドデッキの張り方




ウッドデッキを張るときに「木裏」に張るか、「木表」に張るか?

どちらにします?




この論争、結構、人によって違うんです。




私の答えが正しいとは、言えないのですが、私は「木裏」派です。




ではなぜでしょう?




多くの大工さんは、特に日本の大工さんは、「木表」だと思います。




ウッドデッキという概念は、外国仕様なのです。




日本は縁側、縁台、番子でしょうか?木を屋外に晒すと言うことは木を腐らせることを知っていたと思います。




ですから、日本の大工さんは、屋外に木を張るにしても、美しさを第一に考えると思います。屋内の張り方と同じように・・・。




木表に張るときれいです。




木表に張ると節も少なくてすみます。




しかし、木表に張ると反り返りが、板の中心にして「谷」になってしまいます。




雨などの水が、板の上にたまりやすくなるのです。




木裏に張ると反り返りが、板の中央で「山」になるので板に水がたまりにくくなるのです。




木裏が、優れているかというとそうでもないのです。年輪に近いため、材の年輪が切れます。そこは、逆木が起こり、切れやすくなります。杉やヒノキに多いのですが・・・。材をみて、張り分けることができると「この大工さん知っているな!」となるのです。




逆木が起こるくらいなら、木表もありです。




今日、マルウッドさんでリブ加工して、木裏面にスリッドを入れたデッキ材を見せてもらいました。スリッドが、みごとに収縮を緩和して、木表のリブ加工面が、反って「山」になっていました。




これも考え方だと思います。




どうしても、木表を主に張りたいと考えるなら、デッキ面に勾配をつけることも一案です。この場合も、材の長手方向ではなく、短い方向に勾配をつけることをお勧めします。




勾配が、材の長手方向にしかとれない場合は、迷わず「木裏」張りで指示します。




イラストや写真があると分かりやすいのですが、この考えは、「弥良来杉」になるとあまり関係なくなってしますのでまた、別の機会にとっておきます。