国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

中国住宅地が余る訳(ネズミ講だ)

2011-01-28 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育
なるほどね。

都市化して住宅需要が増える。
日本では土地を売った農民が儲けた。

中国では事情が違うようだ。
土地は公有制。
農民は地方政府から土地を借りて農業をする。

さて住宅だ。
住宅開発公社というところがデベロッパーになる。
この人達が村から土地を借り受ける。
住宅地なら70年の使用権だ。

必要な土地は農民が明け渡すことになる。
転業補償が出る。
農業収入の5倍。
平均で50万円程だ。

土地の広さは平均1500坪。
つまり坪単価は300円。
住宅バブルの北京や上海では高級住宅の価格は東京ほどではないとしても
相当なものだ。
150平米のマンションで5千万から1億とか。

300円の土地が生み出す錬金術。
村や公社がぼろ儲けする。
堪りませんなあ。
次々開発する。
不便な場所には地下鉄を延ばし、上海の地下鉄総延長は東京以上とか。

地下鉄建設も大きな利権。
政府や党関係者ファミリーの懐がまたも潤う。
この人達が二軒目、三軒目の家をレバレッジで買った結果、
中国全土の空き室はアメリカの8倍に当たる8千万戸と大前研一が言っていた。

土地を取り上げられた農民は50万円持って都市の低賃金労働者になる。
買えるわけがない、5000万円の家なんて。
地下壕に住む鼠族になる人もいるのだろう。

<先日のブログ「広がる貧富の差“蟻族”に続いて“鼠族”が出現」>

一体どこに着地しようとしているのだろうか、この国は。

中国の土地バブル崩壊はもうすぐ
長く続くわけがない資金の拡大的循環の仕組み
2011.01.19(Wed)  川島 博之





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