東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

性暴力「女性に非なし」偏見一喝、大絶賛

2017年08月04日 | 日記

『「最後まで抵抗しなかったのが悪い」、と娘や妻に言えるのか-。』

性暴力を扱ったNHK情報番組「あさイチ」で、死ぬ気で抵抗すれば被害を防げたなどとする視聴者の声をゲストが明快に否定し、話題となっている(7/2の毎日新聞)』とあり、よくぞ言ってくれた!と心の中で叫びました。

ネットでもそのゲストの発言が大絶賛されています。ゲストとはタレントでDJのジョンカビラさんです。

男性が明確に「女性に非なし」と一喝されたことを心強く思いました。

性暴力では被害者にも非があるという偏見が根強いです。女性の服装が悪いとか、お酒を飲み過ぎるのが悪いとか、暗い道を歩くのが悪いとか言われますが、どんな状況であれ、性暴力を振るう側に問題があります。しかも加害者の75%は被害者と知り合いで、抵抗できず声を発することができない現実があるといわれます。

女性部でも、これまでにデートDVやスクールハラスメントなど女性や子どもの立場に立った学習をしてきました。人権侵害としての性暴力、また戦争における究極の女性への人権侵害「軍隊慰安婦」の問題も認めることはできないという立場です。様々な性暴力事件について支援を行うことも活動の柱としていますので、何かあればいつでも女性部に相談してください。

 

性犯罪を厳罰化 7月から施行 大規模改正は110年ぶり

性犯罪を厳罰化する改正刑法が6月16日に可決成立しました。性犯罪については1907(明治40)年の刑法制定以来、初めての大規模改正です。

改正法の骨子の一部を紹介します。

①強姦罪の名称を「強制性交等罪」に変更し、加害者と被害者の性差をなくしました。「加害者は男性、被害者は女性」といった性差が解消されます。

②強姦罪、強制わいせつ罪などを「非親告罪」化し、施行前の事件にも原則適用にしました。他の犯罪と同様に、事件が起これば同じように捜査されます。

③法定刑の下限が、懲役3年から懲役5年に引き上げられます。

④「監督者わいせつ罪」「監督者性交等罪」も新設しました。家庭内での性的虐待を念頭に、親や養護施設などの「監護者」が立場を利用して18歳未満の子にわいせつな行為や性交などに及んだ場合は、暴行や脅迫が伴わなくても罰せられます。

しかし、④以外では「抵抗を著しく困難にする程度」の「暴行又は脅迫」があったことを立証しなければならない点が残っており、女性団体等は更にこの撤廃などを求めています。