イーハトーブ岩手の水ブログ

岩手の渓流や三陸の海、みちのく奥州の自然にまつわる出来事や話題を伝えます。更にFM岩手「水のラジオ」の情報も掲載。

釣友との濃密な二日間(2日目)

2009年06月01日 | 釣り師の独り言
2日目の朝は、午前6時半にテントで目覚めた。
昨夜からの雨はあがり、青空がのぞいている。最高の釣り日和。
相変わらず僕たちの撤収は早い。ものの10分でテントから、
ダイニング一式の撤収を完了した。
今回の釣り旅は、釣り自体もさることながら、東京の旦那に新緑の
岩手の深い自然を見て感じてほしいと考えていた。
そこで、2日目は荒川高原経由でタイマグラに向かい、その後薬師川、
小国川を釣り歩こうと考えた。
出発前にのんびりと珈琲を飲んで、8時前に宿泊場所を後にした。
ところが、すべて積み込んだつもりが、肝心のフライロッドをテ
ン場に忘れた。慌てて振り出しに戻り改めて荒川高原を目指した。

タイマグラに通じるこのスーパー林道は、実に素晴らしい風景が
続く。ここまでくると道路脇の草木はいわゆる「高山植物」だ。
北上山地のど真ん中の絶景を眺めながら20分ほど走り、峠道を
下るとそこに澄川嘉彦さんたちが暮らすタイマグラがある。
澄川さん宅に立ち寄ろうかとも考えたが、迷惑になるといけない
と思い、そのままキャンプ場に入った。
炊事場の水が飲みたかった。

そこから薬師川沿いに下り、最初に小国川に入った。
散発のライズはあるが、なかなか渋い釣りになった。
そこで薬師川の下流に移り、川原で遅い朝食の後に釣り上る事に
した。朝食は東京の旦那担当のハム&チーズ・サンドイッチ。
白いパンじゃ味気ないと思い、コンロ・トースターでパンをあぶ
ってみたところ・・・これがなかなかの美味。
今後の定番メニューにしようとにんまりした。

薬師川の水は相変わらず冷たく、ここも魚の出が渋かった。
しかし、あるポイントからライズが見受けられるようになった。
そこから旦那と二人で右岸と左岸に別れてライズを釣った。
1時過ぎまで釣りあがったところで、そろそろ帰りの時間が気に
なり始めた。
前日入った小友川を納竿場所と決めて、川井村から立丸峠を越え
2・3箇所で竿を出しながら移動した。

2時過ぎに小友川のライズPに到着し、前日同様の昼食の後、
ライズに誘われるままその場に入った。
トロ場のライズは、流石に歯が立たなかったが、上流のライズは
見逃さなかった。
いつの間にか僕達を見ていた野球少年たちをギャラリーに、二人
それぞれにライズを釣った。
その後、場所を移しながら5時半に小友川で竿を納めた。

東京の旦那との久々のキャンプ釣行は、魚はあまり釣れなかった
が、実に濃密で深い旅になった。
次に二人で釣り歩くのは、7月になるのか、9月になるのか・・・
いつであろうとかまわない。僕達は丈夫で生きている限り、
いつかまた必ず二人で岩手の川を歩ける。
お互いもうそこそこの年齢になったんだから、病気だけは気をつ
けような。