イーハトーブ岩手の水ブログ

岩手の渓流や三陸の海、みちのく奥州の自然にまつわる出来事や話題を伝えます。更にFM岩手「水のラジオ」の情報も掲載。

奥羽山系の川も初夏の気配

2013年06月07日 | 川と森の話
春が遅かった今年は、北上山系の川でさえ10日から二週間も
自然界の様々な「はじまり」が遅かった。
ということは、秋田県との境にある奥羽山系の森や川は、
更に一段と遅かった。

写真は、五月時下旬の和賀川水系尻平川。
これでも通常よりやや水量が多い状況。
連休中などは、雪代水で大増水で、
その後も何度か仕事の途中に川を覗いたが、水位は下がらなかった。
そんな尻平川も田植えシーズンを過ぎた五月下旬になると、
ようやく釣りができるコンディションになった。
そこで、仕事があいた平日の2時間ばかり、川へ降りてみた。

散発のライズを狙い、中型の山女魚を4尾ほど釣り上げて竿を納めたが、
この川は水も透明で、本当に良い川だと実感した。
ただ・・・
この川は、蛇の多い川で、地元でも蛇嫌いの釣り師たちからは敬遠されている。
現にこの日も、車を止めようと方向変換した車の足元でシマヘビ。
トロ瀬でライズを待っていると・・・泳いでくる蛇が一匹・・・
岸に上がったその蛇を良く見ると・・・・なんと、マムシ!
そいつが草むらに隠れるまで、しばしそいつを凝視していた。
しかし、彼の文豪・開高健先生もよく言ったもの、
「毒蛇は急がない」。
まったくそのとおり。マムシは本当に動きが遅くてイライラした。
その後、竿を納めて車にもどる道すがら、
甲羅干しするヤマカガシを竿の先で促して、ようやく車にたどり着いた。

まぁ、川に釣りに行く、ということは、彼らの領分にお邪魔するわけだから
蛇だけじゃなく、クマや、スズメバチなどの危険な生き物にも出くわすこともある。
その時の備えだけは、怠らないように心掛けている。
皆さんも充分にお気をつけ下さい。
ご油断なく。