イーハトーブ岩手の水ブログ

岩手の渓流や三陸の海、みちのく奥州の自然にまつわる出来事や話題を伝えます。更にFM岩手「水のラジオ」の情報も掲載。

遊漁券にも色々課題はある

2009年01月27日 | 釣り師の独り言
マイミクのゆんぼ君からコメントを貰ったように、
遊漁券にはそれにまつわる様々な課題も山積している。

前回、書いたように閉伊川のように長い流程と沢山の支流を
有する河川では、漁協監視員の目が届かないので、「今日だけなら」
とか・・・、万が一見つかったら「監視員から倍額で買えば良い」と
「密漁」にチャレンジする釣り人もいるようだ。

またそうした「密漁」を監視する漁協の側にも問題が無い訳ではない。
とある釣り人の話だと、秋田のH内川の監視員は、釣り人を見つける
といきなり「こらぁ~釣り券持ってるのか!?」と怒鳴るらしい。
全く失礼な話だ。釣り人は「お客さん」でもあるはずだ。
なのに、それは無いだろう。

「遊漁」の基本は、漁業権を持つ各河川の漁協が非組合員である
一般の遊魚者(釣り人)から遊漁料を日釣券&年券の形で徴収し
河川を開放する。また、漁協は遊漁者に楽しい釣りをしてもらう
ために、放流事業や河川の維持管理を自治体(行政)と連携して
実施する。・・・・というのが本来の形。

そこで、岩手県の共通遊漁証の利点は、それぞれの漁協ごとに様々
な思惑が交錯するなかで、岩手県内水面漁連が共通遊漁証という形
でまとめて販売し、その歳入を各河川の放流実績に併せて配分する
というシステム。だから、配分を増額させたい漁協は放流実績を上
げそれに見合った配分金を得る・・・。ということなのだが・・・

問題は、釣り人側にも漁協側にも「不信感」があることだろう。
釣り人は、本当に漁協は書面どおり放流しているのか?
監視員は、現場で徴収した金を懐に入れてるんじゃないか?
河川環境を守る漁協組合員がゴミの不法投棄してるんじゃないか?
などなど・・
漁協は、釣り券を持たないで平気で川にいる釣り人は信じられない。
釣り券を確認したら、逆に「釣れないのに金を取るのか!」と
責められる。腹いせにいたずらをされる。・・・などなど

せっかく渓流釣りの楽園「岩手」で釣りをするのに、
なんでお互いに嫌な思いをしなけりゃならないの?
漁協にも、そりゃいろいろ問題もあるだろうけど、それを言い募る
前に、まず毎回きちんと「釣り券」を持って釣りをしてから、その
上でいいたい事があるなら、釣り人の意見に耳を傾ける団体に言う
べきだ。
それが、岩手県釣り団体協議会なんだから。

実は、最近この手の話があちこちで聞かれるので、とりあえず
今僕が思うことを書いてみました。
ご意見のある方はお気軽にどうぞ。