イーハトーブ岩手の水ブログ

岩手の渓流や三陸の海、みちのく奥州の自然にまつわる出来事や話題を伝えます。更にFM岩手「水のラジオ」の情報も掲載。

鮎釣り解禁の北上川で人命救助!

2008年07月03日 | 釣り師の独り言
今週火曜日の1日は、岩手県内の主だった川で鮎釣りが解禁された。
今日、FM岩手で「野遊び倶楽部」の番組収録があるので、様々な
川の鮎釣りの情報を聞こうととりあえず、岩手県釣り団体協議会の
会長であり、もりおか鮎の川基金の副理事長でもある渕信太郎さん
に電話をしてみた。

もりおか鮎の川基金のボランティア活動も今年で6年目を向かえ、
盛岡市内を流れる北上川にもそろそろ放流事業の成果も現れはじめ
ているようだ。
渕さんの話によると、解禁日に23cmオーバーの中型の鮎がたて
続けに釣れたと言う。このサイズは今年の放流サイズとは明らかに
違う、と声も弾んでいた。
「それじゃ、かなりの数釣れたでしょう?」とたずねえると・・・

「それが、大変な騒ぎに巻き込まれて、釣りになんなかったのさ!」
と興奮気味に話し出した。
渕さんの話によると・・・・
朝5時から、鮎の川基金の理事仲間10数人で盛岡バイパスの南大
橋下で並んで釣りをしてたところ、いきなり目の前の川の流れに人が
飛び込んできたそうだ。60代のおばさんだったという。
その女性を助けようと、まず真っ先に泳げないT氏が流れに入った。
続いてI理事、渕サンが竿を放り投げて救助に向かった。
3~4人がかりでなんとか女性を岸に上げたところ、呼吸をっして
いたので急ぎ救急車を呼び、警察にも通報した・・・という。

それからが大変。警察が駆けつけて一人一人事情聴取され、もう釣り
どころではなかったらしい。
挙句に、今日の朝からまた南大橋下でお昼頃まで釣りをする予定が、
今朝9時から盛岡東警察署で、署員総出の中で感謝状を受け取るため
今日の釣りも駄目になった、とお嘆きだった。

しかし、川に飛び込むにしても鮎釣り師がズラリと並んでいる川に
飛び込むとは・・・・渕さんが言うには、「助かりたい一心だったろう」
と哀れんでいた。
なんとも人騒がせな自殺未遂の人命救助だった。