友達への手紙 2006年06月08日 | 釣り師の独り言 せせらぎの音もない夜を繰り返し、 香りもない風にうつむき、 君は僕と川へ帰る今日を待っていた。 穏やかに笑う君がそこにいる。 岸辺の風景の中に君がいる。 長い沈黙の中で君は川と語り、 魚達と語り、そして僕と語る。 この休日が終われば、 やがて君は街へ帰ってゆく。 しかし、忘れないでほしい。 この川も森も、鳥の声さえも、 このすべては「君のふるさと」だ。 そして、僕はこの北の大地で、 いつでも君を待っている。 「釣り師の独り言」より