創造性の開発 新規商品を企画しよう

新規商品企画の成功学
求むる所第一義
随時随所楽しまざるなし

当たらぬも八卦

2012-08-23 08:11:48 | Weblog

 おはようございます。

 普通、題目を決めて論旨を決めた後に文章化しています。一般的な手法かも知れません。ところがこのブログの記事は本の構成順に文章をすこしずつ転載しています。私も読者と同じように次の文章を知りません。そして文章を読んで、文脈を理解して異論や賛同の意見を加えています。1000文字少し出来上がったら今日の記事は終了させています。そして改めて全体を読み直し、表題を付けています。通常の方法とは全く逆かも知れません。結論も、伝えたい主題も定かでなく書き上げています。

 私にとってこのような資料作成手順は初めてです。大げさに言えば、毎日、未知との遭遇のように感じています。今、ひょっとして黒澤明監督の七人の侍の作成手順と同じだったのでは。黒澤作品の中でも、この作品は秀逸かも。荒野の七人、続荒野の七人は私の好きな西部劇作品でした。とても面白かった。でも、下敷きの七人の侍のほうが私の好みです。ハリウッドの監督や脚本家と比べて、黒澤監督の個性に惹かれます。

 本題に戻ります。次の段落です。「情報システムを構築する手法の観点からは、本書のアプローチの基本は、プロトタイピングにより改善するアプローチ手法です。この考え方は比較的一般的で、品質管理の手法に通じるものがあります。本書の場合、試行錯誤を恐れずに、プロトタイピングを少しずつ拡大して、何回も行う手法に特徴があります。問題を細かく分解し、小さなシステムを試作し、実際の運用を行います。まず目的とするシステムの各種課題を体験し、問題点を明確にして、そして次の試行で問題点を改善することをめざします。情報システムの構築の全サイクルを実施するプロトタイピングを繰り返します。これが目的のドキュメントシステムを構築する唯一の道と考えています。」

 うわべは易しそうな手法を薦めているような文章です。安易に取り組めば、失敗する可能性が高いかもしれません。そのように今の私は思えます。でも、この本を書いた20年前はこれなら失敗しない、だからこれがベスト、唯一の手法なのだと思っていたのでしょう。バーのママにも分かることが、情報分野の先端研究部門の責任者が分からなかったのです。恥ずかしくなります。

 今、読むと、確かに良い手法かも知れません。ある目的を持った組織なら、社長なら、学校なら。でも、このような考え方の経営者は80対20のマイナー部分に所属しているのかも。一緒に開発を進めるべき顧客はマイナー部分の半分程度では。即ち、一割以下の確率で此処に提案されている手法が正しそうな気がしています。80のうちのマイナーかも知れない、買ってくれそうで、上手くリードすれば、成功する顧客のタイプは80×20の二割以下程度かも。何れにしろ、2つの顧客タイプが想定され、それぞれに適したアプローチ法がありそうな気がします。

 まとめを読んで題名を付けたら、幸せのタイプはひとつ、不幸なタイプは無限、と言う、誰かの迷言か名言を思い出しました。幸せな高校生のタイプはひとつ、不幸な高校生のタイプは無限と、演繹するのはどうでしょう。いえ、商品企画をマスターしていると自惚れている私なら妥協できません。無限にあるマイナーな顧客をモデル化し、4タイプにまとめてしまいます。不幸な高校生も同じかも。何れにしろ、人生、当たるも八卦、当たらぬも八卦、ケセラセラ。結果が分かるときは私は棺おけの中でしょう。

今日はここまでにします。

コメント
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