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随時随所楽しまざるなし

売れない本の効能

2012-08-19 07:22:23 | Weblog

 おはようございます。今日も寄り道です。売れない本が完成し、その効能を思い出し、書きたくなりました。

 平積みされた本を実際に見たとき、嬉しくなりました。秋葉原のパソコン有名店。その一等地の目立つ場所にたくさん平積みされて売っていました。まずそこで一冊購入。東京駅の大型書店、神保町の伝統的な大手書店に寄りました。ほとんどの店の書棚に2、3冊ありました。そのほかに、出版社から購入した数十冊の本も手元にあり、早速大学の先生たちに本を届けました。

 寄り道の、寄り道です。本を貰うと読まなければいけないプレッシャーがあります。昔はありがたくありませんでした。自分で苦労して本を書いてから、何故か、嬉しくなります。感想を聞かれたら不味いので、読まなければいけません。一生懸命に読んでいます。普通、頂いた本の著者は個人的に良く知っています。著者の友人と私の興味がかぶる領域が本に書かれているのかも。難しい説明でも良く分かり、仕事で必要になると、書かれた内容を思い出します。自分で買った評判の良い本より、無名の借りた本や、無理やり貰った、売れなかったような本が仕事に役立っています。逆に、自分で買った高い本ほどあまり印象に残っていないようです。ベストセラーは古本に限ります。

 話を戻します。まず本をお持ちしたのは、指導教官だった人。とても厳しい、具体的にモノで事業化できない研究は評価しなかったかも。そして同じ研究室の先輩、研究室を継いだ人、教育熱心で、自分は研究には向いていない、と生徒さんにも公言していました。一番若かったのは、当時、日本のロボット研究開発の第一人者、ボーリング仲間でした。私と共同研究も一部していただいていました。皆さんそれぞれ、研究室の助教授を紹介してくれました。若くて真面目な優れた研究者、と感じました。しかし大学に教育者は少なくなったのかと言うのが当時の印象でした。今はこの傾向が強まったのかもしれません。

 今でも時々、彼らの研究成果を新聞で目にしますし、大学のサイトには、彼らの成果と思える業績も掲載されています。大きなプロジェクトの責任者をなさっているのでしょう。私の修了学科の中心的な立場かも。優秀な若手を当時紹介してくれていた、3人の先輩先生に感謝しています。でも、助教授だった後輩に私からアプローチしませんでした。気が多くて、多忙だったからもあるのですが、後輩に、煩い先輩から何かを言われたくないと、思われたくないので、遠慮しています。

 その帰り道、またフローラによりました。本が出来た、カウンターに飾って欲しい、読みたいと言った先生がいたら、貸してあげて、と虫の良いお願いをしました。良かったら生徒に紹介してくださいまで、厚かましくお願いしました。全部まとめてママはOK。実際に、それから数年お店のカウンターに置いてくれました。そしてその日も名物の農学部の先生が登場。一冊、サインつきで進呈しました。ベストセラーになったら、サインに価値が出るからです。当日、共同研究しよう、先生は感性工学を研究している、味を作る微細な成分の検出法も研究しているなどなど、話が盛り上がりました。後日、私の大学から研究生を受け入れてくれて、共同研究も始まったようです。でも、研究分野が違っていたので、詳しい内容は分かりませんが、また後日思い出したことを書きたいと思っています。

 そして2週間ほどたち、またフローラに立ち寄りました。ママの評価です。易しそうに書いてあるが、とても難しい本。これは売れないわよ。表紙は良いデザインだが、中身が分からない。だからお店でも本屋でも売れないだろう。固すぎる本は売れないわよ、坊や、と言われてしまいました。結果はその通りでした。笑うしかありませんでした。

今日はここまでにします。

コメント
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